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現役アメフト選手が語る!アメフトのルールや見どころとは?

皆さんこんにちは!むらちゃんです!
今回は、パーソナルトレーナーでありつつも現役でプレーしている、大好きなアメリカンフットボールについてご紹介させていただきます!

アメフト発祥の地、アメリカではMLB(メジャーリーグ)よりも人気で、頭も体もフルに使うとても面白いスポーツですので、ぜひこの記事でアメリカンフットボールの魅力や観戦する上での必要な知識をお伝えできればと思います!!

まずは、この記事を書いている私の紹介をいたします。

◆プロフィール

以上が、私のプロフィールになります!
そんな私がアメフトを続けてきて、感じていることがあります。
それは…こんなに面白いスポーツなのに、注目度が低く、勿体ない!!ということです。
とても魅力のある面白いスポーツだから、もっと多くの人に楽しんでほしい!!そんな思いでこの記事を書きました。ぜひ最後までお読みいただき、少しでもアメリカンフットボールに興味を持っていただけると嬉しいです!

 

1.アメフトってそもそもどんなスポーツ?  

ここの章では、アメフトとはそもそもどんなスポーツか?ということをご紹介していきます。また、多くの方が疑問に思われるであろう、「ラグビーと何が違うの?」や「なんで防具をつけているの?」ということも合わせてご説明してきいます!

まずは、そもそもアメフトとはどんなスポーツか?から見ていきましょう!

 

アメフトは陣取り合戦!

アメフトがどんなスポーツか、一言で言うと「陣取り合戦」です!
11人vs11人で100ヤード(約91.44m)のフィールドの陣地を取り合います。
相手陣地の一番奥側のゾーン(エンドゾーンと言います!)までボールを運ぶか、相手陣地のゴールポストにキックしてボールを入れると得点が入ります。

なお、相手の陣地に向かってボールを運ぶのがオフェンス(攻め)、それを阻止しようとするのがディフェンス(守り)です。

では、オフェンス(攻め)の場合は、どのように陣地を進んでいくのでしょうか?
それにはラン&パスの2つの方法があります。

➀ラン

ボールを持ったまま走って進みます。ボールを持っている人以外はディフェンスの選手にぶつかりにいって、仲間が進むための道をこじ開けます。
このような、道をこじ開けることを地上戦と言われることもあります!

②パス

パスを投げて進む方法です。キャッチしたらその分進めますし、ランよりも一気に進める可能性があります。一方で、ディフェンスにボールを取られるリスクもあります。こちらは、ランの地上戦と比較し、空中戦と呼ばれることもあります!

他にも、ランにみせかけたパス、パスに見せかけたランなどを組み合わせながら、陣地を進んでいき得点を増やしていきます!

 

ラグビーと似ているように見えるけど何が違うの?

よくラグビーと間違われがちなアメフトですが、ラグビーと異なる点はいくつかあります。
今回は、異なる点の中でも特に大きい2つをご紹介します。

◆1つ目 ボールを前に投げられること

ラグビーは後ろにしかボールを投げられませんが、アメフトは1プレーに1回だけ前にボールを投げることが許されています。前に投げられることで、相手陣地に走り込んでロングパスをキャッチ出来たら一気に前に進めます!まずは、ここが分かりやすいラグビーとの違いですね!一気に前に進める分、スーパーキャッチなども起こるのでとても見ごたえがありますよ!

以前、私の試合をライターのおしゅりさんが観戦しにきており、その時ちょうどスーパーキャッチがありました。そのシーンを見ていたおしゅりさんが、「人って倒れながら、なおかつ片手でキャッチ出来るんだね(笑)」と言って驚いていました。

 

◆2つ目 防具をつけているかいないか

ラグビーもパッドやヘッドキャップと言われる、比較的簡易的な防具を付けていますが、アメフトはヘルメットやショルダーなど重装備です。重さはヘルメットが2キロほど、ショルダーは2~3キロほどです。

なぜこんなにも異なるかという事については、説明すると長くなってしまうため詳細は省かせていただきます。ざっくりお伝えすると、アメフトの方が激しく頭と頭・体と体がぶつかることが多い競技なので、ヘルメットなどの防具は必須になってきます!

ただこのヘルメットがあることにより、現地で試合観戦をすると、ヘルメットとヘルメットがぶつかり合う「ガチンッ!」という音が聞こえて、とても迫力がありますよ!

余談ですが、私が初めてヘルメットを着けた時は重すぎて、走るのが大変だったのを覚えています。

 

実はタックルをするだけのスポーツではない!?

アメフトはガタイのいい人たちがぶつかり合う”力”がすべての競技だと思われがちですが、実はとても頭を使う競技なんです!

相手がしてくるプレーを予想し、それに対していかに有効なプレーを選択できるかによって勝負が大きく変わってきます。

例えば、自分がディフェンス(守り)で、相手オフェンス(攻め)が残り1ヤードをとりに来る場面では、相手は中央のランで進んでくるのがセオリーですが、それを止めるためにディフェンスが前に人を集めてしまうと、パスを投げられたときに裏を突かれて、一発でタッチダウンまで持っていかれる、、、なんてことがあるんです。

なので、それを加味したうえで、どの戦略で行くのか決める必要があるといった感じです。いかに相手の裏をかいて自分たちが有利に試合を進めるか、という実は頭脳戦が繰り広げられているスポーツなのです!!

そして、この頭脳戦をより楽しく見るために、続いては基本的なルールをご紹介していきます。

 

アメフトの基本的なルール

続いては、アメフトの基本的なルールをご紹介していきます。
アメフトのルールは、正直言ってしまうと結構多く難しいものも多いです。ただ、その中でも「これだけおさえておけば大丈夫!」というものをピックアップしましたので、ぜひ覚えてください!

 

試合時間

アメフトの試合時間は、リーグによって異なり、アメリカのトップリーグNFL(アメリカのリーグ)では4クォーターの1クォーター15分で、プレーが止まっている時間も合わせた1試合の合計時間の平均は3時間12分です。日本の学生~社会人もほぼ同じで、4クォーター制で、1クォーターの時間は10~15分で設定されています。

1クォーターは長くても15分なので、「結構早く終わるのかな?」と思いますが、作戦会議やけが人が出たり、その他諸々でプレーが止まるため、1試合の合計時間の合計は2~3時間です。
大会の大きさなどで1クォーターの時間が変わることがあります。

 

得点のとり方

得点の取り方は数種類あります。

◆1つ目 タッチダウン
相手陣地の奥のエリア(エンドゾーン)に到達することで得られる得点で、6点が入ります。加えて、タッチダウン後は、キックができるためそれを入れると+1点となります。

アイシールド21を見ていた方は馴染み深いですね!セナがランでタッチダウンをとり、その後ムサシがキックで+1点。まさしくあれです!

◆2つ目 フィールドゴール
相手陣地のゴールポストにキックを入れると3点入ります。

この合計得点を競います!

 

フィールド

フィールドの長さ(エンドゾーンも含む)は、全長120ヤード(109.73m)で、フィールドの横幅は、53.33 ヤード (48.76 m) です。
だいたい100m×50mくらいで、サッカーコートとおなじくらいですね!


攻め方

オフェンスの攻め方に関するルールで、1番重要なものが…
4回の攻撃権で10ヤード進めば、また4回攻撃できるというルールがあります。
オフェンスには4回の攻撃権が与えられ、その4回のうちに10ヤード以上進むと、新たに4回の攻撃権が与えられます。オフェンスはそれを繰り返して相手陣地のエンドゾーンを目指します。

逆に4回のうちにボールを10ヤード以上進められない場合は、攻守交代となってしまいます。なので、ディフェンスは4回の攻撃で10ヤード以上進まれないように阻止しようとします。

ちなみに、10ヤードはmに直すと約9mとなります。9mというとバスの長さが10mくらいなので、それよりも1m短いくらいです。このように聞くと、「短い!!4回のうちに9mならいけるでしょ!!」と考えるかもしれませんが、全然そんなことないのです!

なぜなら、相手も進ませないように全力で体を張っているので、皆さんが思っている以上に前に進まないのです!

アメフトは、この10ヤード進むためのスペシャリスト(オフェンス)と、4回で10ヤード進ませないためのスペシャリストたち(ディフェンス)の本気のぶつかり合いなんです!!

 

選手交代が多いスポーツ

アメフトは選手交代が多いスポーツです。

野球のように攻撃と守備の選手が入れ替わります。交代制限は無いため、プレーの切れ目であれば何人でも交代することが可能です。フィールドに入っている11人全員が交代することも珍しくありません。

このルールがあるため、攻撃専門の選手、守備専門の選手が存在します。ずっとフィールドに残っている選手はほとんどおらず、自分の出番でない時は自分のチームのサイドラインで待機しています。

このルールがあるからこそ、アメフトは、自分の得意が最大限生かせるようになっています!

ちなみに、自分の出番でない時は、水を飲んで休憩したり、自分の行ったプレーの分析をしたり、次をどのような戦略で行くか?などを考えています。なので、進行中の戦況は意外とみていないです。

 

3.アメフトの見どころ紹介 

ここまでのご説明で、何となくアメフトのイメージが付いたと思いますので、ここからは、観戦するときの見どころについてご紹介していきたいと思います!

 

ポジションによって役割が全然違う!

アメフトには多くのポジションがあり、そのポジションによって役割や動きが全く異なります!アメフトを理解する上でポジションを理解することはとても重要になってきます。
ここでは、オフェンス(攻撃)の主なポジションをご紹介します。

➀QB(クォーターバック)

オフェンスの司令塔。
基本的に最初にボールを持つポジションで、そこからパスを投げたり、自分でボールを持って走ったりします。すべての攻撃の起点となるのがQBです!

QBはアメフトの花形ポジションと言われていて、アメリカのプロリーグであるNFLではQBの年棒が一番高く、1年で70億円以上の契約をした選手もいます!

調べたところ、MLB(メジャーリーグ)と比べた時に、1.2位を争うほどの年俸でした!!

 

②RB(ランニングバック)

地上戦の主役。
QBからボールを受け取り、走って前に進むのが主な仕事です。
何となく、足の速い人がこのポジションをするイメージがあるかと思いますが、実はそれだけではないのです!タックルしに来るディフェンスをかわしたり、時にはぶち当たって前に進んでいきます。このため、小さくてすばしっこい選手がいたり、大きくて力強い走りを見せる選手がいたりと、人によって強みが分かれるポジションでもあるので注目してみると面白いです!

 

③WR(ワイドレシーバー)

空中戦の主役。
QBから投げられたボールをキャッチするのが主な仕事です。ロングパスをキャッチすると一気に前に進むことができるため、オフェンスの起爆剤となれるポジションです!
ディフェンスの選手を振り切れる足の速さと、キャッチ力が光る人がこのポジションになることが多いです。

 

④OL(オフェンスライン)

5人の縁の下の力持ち達
パスを投げようとするQBを相手から守ったり、走って進む人の走路をこじ開けたりするポジションです。ボールを持つことはありませんが、OLがしっかり仕事をするとオフェンスに安定感が生まれ、逆にやられるとオフェンスが総崩れする重要なポジションです。

相手と激しくぶつかるポジションなので体格が大きいのが特徴です。
(この記事を書いている私はOLです!)

体格の大きさをキープするために、このポジションの方たちは普段から食事を皆さんが想像している以上に食べます!この間、同じポジションのチームメイトと回転寿司に行ったら、1人で70皿も食べていて驚きました(笑)

このようにポジションによって、役割や動き、体格が全く異なるんです!
他のスポーツにはなかなか無い特徴ですよね。捉え方を変えると、足が速くなくても、身体が大きくなくても、ボールを投げたり捕ったりするのが苦手でも、自分が活躍できるポジションがあるのがアメフトのいいところだと思います!!

 

派手なスーパープレー

アメフトを観戦していて、一番会場が盛り上がるのは、やはり何と言ってもスーパープレーでしょう。QBから放たれる超ロングパスをWRがキャッチしてそのままそのままタッチダウンしたり、RBかOLが作った道を抜けていき相手をかわしてタッチダウン。

パスを投げようとしているQBにディフェンスの選手が襲い掛かるQBサック。
相手オフェンスのボールを奪い取り攻守交代させるインターセプトなど、試合の流れを大きく変えるこのようなプレーが出ると、会場が大盛り上がりします!

是非、会場の雰囲気も合わせて体感してもらいたいです!

👇こちらは、2024 Dream Japan Bowlの際の試合になります👇

 
 
 
 
 
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試合以外も楽しめる!

アメフトの試合会場では、試合を観ること以外でも、楽しめることがたくさんあります!チアリーダーのパフォーマンス・応援、ハーフタイムショー、チームごとのグッズ販売、同じチームを応援している観客同士の一体感、試合後の選手とのふれあいなど、試合前から試合後まで楽しめる要素が盛りだくさんです!

特に日本のXリーグでは、試合が終わった後に選手と話したり、写真を撮ったりできる時間がある試合もあるので、是非会場に足を運んでいただき、お気に入りの選手に声をかけてみてください!!

 

4.日本のリーグ、試合について

Xリーグについて

日本アメフトのトップリーグは「Xリーグ」で、1996年に発足しました。
選手はすべて社会人で構成されており、プロリーグではないため、基本的にはほとんどの人が仕事をしながら選手をしているんです!

プロリーグではないものの、近年、アメリカで最も人気のあるプロスポーツリーグであるNFLのキャンプ入りをした外国人選手がXリーグに参入したこともあり、日本の競技レベルはどんどん上がってきています。

今年の1月の全日本選抜とアイビーリーグ選抜(アメリカ合衆国北東部にある8つの私立大学の選抜チーム)が戦ったDream Japan Bowl 2024では、全日本選抜が終始リードを保ち、10対5で勝利しています。

日本の代表チームもしくは選抜チームがアメリカを破ったのは、公式のチーム同士の対戦では史上初です!

本場のアメリカ人選手のプレーや、社会人として働きながら一線で活躍している日本人選手のプレーを見ることができるので、Xリーグのアメリカンフットボールを観ていただけると嬉しいです!

 

試合の日程

Xリーグの試合は春の試合が5~6月、秋の試合が9~1月に行われます!
日本一を決めるシーズンは秋なのですが、秋のシーズンのリーグ編成が2024年度から変更になり、地域性を反映したEAST、CENTRAL、WESTの3ディビジョン制になりました。

1つのディビジョンは4チーム制で、計12チームがそれぞれのリーグに所属しています。今年は同じディビジョンの4チームで戦い、その後、勝ち上がったチームで日本一を決めるという流れです!

より詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご確認ください!
👉 大会方式 | Xリーグ 公式サイト (xleague.jp)

 

日本の有名な試合をご紹介!

ここで日本の有名な試合がいくつかありますのでご紹介させていただきます!

◆クリスマスボウル
高校日本一を決める試合。12月に行われます。マンガ「アイシールド21」でも出てきたため知っている方もいらっしゃるかもしれませんね!

◆甲子園ボウル
大学日本一を決める試合。12月に甲子園で行われます!1年で唯一甲子園でアメフトが観られる試合です!

◆ライスボウル
社会人日本一を決める試合。こちらは毎年1/3に東京ドームで行われます!さきほど、ご説明した秋のシーズンの決勝ですね!

有名な試合を見てみたいという方はこの3試合から観てみるのもいいかもしれませんね!

なお、ライスボウルの予選会は各地で行われています!
富士通スタジアム川崎(JR川崎駅より徒歩約15分)、万博記念競技場(公園東口駅より徒歩3分)など関東、関西、福岡、など各地で行われておりますので、ぜひお近くの競技場まで足を運んでいただき、ご観戦ください!

 

5.最後に

いかがでしたでしょうか?今回は私が大好きなスポーツ「アメリカンフットボール」についてご紹介させていただきました!

少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!そして、私は千葉県習志野市を拠点として、日本一を目指して活動しているオービックシーガルズ(Xリーグ所属)に所属しておりますので、是非そちらの試合も見に来ていただけますと嬉しいです!

アメフトはここでは伝えきれないほど、奥が深く面白いので、ぜひ1度見てみてください!!

そして日本のアメフトを一緒に盛り上げていきましょう!!

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