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フィジーク3大会を出場トレーナー陣が徹底比較&レポート!!

みなさんこんにちは。フィジーク大好き♡たっちーです。この記事をご覧いただいているということは「筋トレが大好き!!」で「ボディコンテストに出てみたい!!」という方だと思います。

今回はそんな方々のために、6年前くらいからフィットネス業界で盛り上がっているボディコンテスト「フィジーク」という競技について、実際に出場した3名のトレーナー陣の実体験をもとに詳しくご紹介してまいります。

大会に出場した3名のライターの写真

 

フィジークとは?

フィジークという競技のコンセプトは「海が似合うカッコいいカラダ(ビーチで目を引くカッコよさ)」です。そして、この競技に参加している人のことを「フィジーカー」と呼びます。「ボディビル」よりも手軽に参加できるのも魅力の一つです。

では、海が似合うカッコいいカラダとは何なのか?その審査項目として以下の5つがあります。

フィジークの審査ポイントの写真

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①ウエストが細くて肩幅が広い(きれいな逆三角形)

②適度な筋肉量(ボディビルより筋肉量は少ない)

③体脂肪が少なく引き締まったカラダ

④ポージングの出来栄え

⑤サーフパンツが似合ってる

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男性も女性も、やっぱり海では注目を浴びたいですよね(笑)それを室内のステージという場で体現している競技がフィジークなのです。

 

国内競技団体とその特徴&ポイントの比較

盛り上がりを見せているフィジークだけに、近年は競技団体数が増えたり、名称も変更になったりと、なかなか違いが分からず、どの大会に出ればよいのか迷ってしまう…というのも事実です。そこで、まずは競技団体ごとに簡単な比較をしてみました。

日本でフィジークが開催される団体は4つです。

APF(Asia Physique Federation

JBBFJapan Bodybuilding & Fitness Federation)

FWJFitness World Japan)

S.S.ASUMMER STYLE AWARD)

今回はハピネスのトレーナーが実際に出場したAPF、JBBF、FWJの3つの大会を取り上げていきます(あくまでも大会に出場したトレーナーによるリサーチ&感想ですので、正式には公式HPもご参照ください)

それではまずは、各団体の簡単な比較からご覧ください。特徴、レベル感など、ポイントをまとめた表が以下となります。

3団体の比較表

いかがですか?同じフィジークといっても、団体ごとにその特徴が微妙に違うのが分かるかと思います。

それでは、各団体が主催するフィジークコンテストについて、実際に出場したトレーナーから詳しくご紹介してまいります!!

 

APFについてさらに詳しくご紹介!!

こんにちは!けんけんです!まずは私が出場したAPFについて紹介させていただきます! 

APFのロゴと、出場したライターの写真

●カテゴリーについて

APFの特徴の一つが、そのカテゴリーのが多さです。上級者・初心者・学生・キッズ・ファミリーまで様々!自分に合ったカテゴリーを選んでコンテストにチャレンジすることができます!
*出場者数は、私が参加した2022年8月 APF ROOKIE OF THE YEAR CHAMPIONSHIPS大会時の参考人数です。

 

✓ジェネレーションクラス(上・中級者向け)

👉細かな世代別に分かれたカテゴリーで、JBBFやFWJにはないAPFならではの特徴です。同世代には負けたくない!友人と身長は違うけど一緒のステージに立ちたい!という方などにお勧めです。また、毎年の2月中旬〜翌年10月末までコンテストで1位~5位になっていると「JAPAN CLASSIC」という”年間王者決定戦”に出場できるという点も魅力の一つです。

APF ジェネレーションのカテゴリー表

 

✓ファーストタイマー(初心者)

👉(APFのコンテストにおいて)人生で初めてフィジークに出場する選手のみ参加できるクラスです。ですので、まずは試しに挑戦してみる!!という点でも初心者の方にお勧めになっております。

APF ファーストタイマーのカテゴリー表

 

✓ニューカマークラス(初心者)

👉2022年から世代別クラスで3位までに入賞した方は、同カテゴリーの再出場は出来ないというルールになりました(4位以降であれば何度でも出場可)。そこで、一人でも多くのフィジーカーに入賞・トロフィーをもらうという感動を味わっていただきたいとの思いで新設されたカテゴリーとなります。

 

✓キッズフィジーク(幼児~小学生)

👉筋肉作りに特化するのではなく、普段の運動やスポーツの中で自然に培った身体作りを披露する子供たちのための部門です。

 

✓ファミリーフィジーク(対象年齢無し)

→親子で肉体を披露する部門です。元気に成長している子供の姿を、家族(親、兄弟、親戚、夫婦)と一緒に披露する場所。家族揃って応援ができますね!!

 

 ●ステージの雰囲気

実際に出場してみた感想は”とても華やか”なステージでした!かっこいいBGM&ブルーの照明でとても興奮したのを覚えています。

ステージに並んだらゼッケンナンバーと名前を呼ばれ、他選手との比較審査に入ります。APFでは審査員からの指示で選手の位置が都度入れ替わるのが特徴。中央に近いほど上位の可能性が高いので、ステージ上の選手の入れ替えも緊張&見応えのひとつです。

APFのステージ写真

 

●ポージングの種類とポイント

フロントポーズ、バックポーズの二種類のポージングです。種類が少ない分、どうやって他の選手と差を出すか?が魅力であり、奥が深いです。

フロントポーズとバックポーズの写真

 

●当日のスケジュールと過ごし方

大会によって違いがあると思いますが、私の場合は以下のような流れでした。

APFコンテストの1日のスケジュール

ちなみに私は、音楽を聴いたりユーチューブを見たりストレッチなどして、出場までの時間をリラックスして過ごしていました。

出番1時間前からは、自分の筋肉を最高潮に張った状態で本番を望むべく、パンプアップ!本番を終えた後は、緊張からも解放!! 応援に来てくれた方たちと写真を撮るなどしていました。

最後に…APFの一番の特徴は”華やかさ”だと思います!ステージ上で輝きたい!!という欲求がある方はおすすめです!以上、APFのご紹介でした!

 

JBBFについてさらに詳しくご紹介!!

続いては、私こーへ―がJBBFについてご紹介してまいります。

JBBFロゴと、こーへーの写真

●カテゴリーについて

JBBF開催のメンズフィジークカテゴリーは下記の6つに分類されます。ご覧の通りで、40歳以上と以下。そのうえで、身長で細かく分類されているシンプルでわかりやすい!!カテゴリー構成となっています。

JBBFのカテゴリー表

大会によって異なりますが、各カテゴリーで20~30人くらい参加し、順位を競い合います。ちなみに、大会開催地が都心になればなるほど大会のレベルが上がってきます。

 

 ●ステージの雰囲気

照明に照らされ、BGMが流れているステージに登場し、ポーズをとっていきます。演出としては、他団体と比べるとシンプルかもしれません(ちなみに私が出場した時のBGMは、アベンジャーズのテーマソングでした!!)

JBBFのステージ写真

 

●ポージングの種類とポイント

フロントポーズ、サイドポーズ(左)(右)、バックポーズの4つの規定ポーズあります。JBBFは規定ポーズが多く、ポージングは少し難しめです、、、ですが、難しいからこそ、キレイなポーズが取れた時の達成感も格別です!

フロントポーズ、サイドポーズ、バックポーズの写真

 

●当日のスケジュール

大まかな大会当日の流れついて、私の実体験を元にお伝えします。私が出場した大会の場合、

JBBFコンテストの1日のスケジュール

このような流れでした。空いている時間は基本的にむくみ対策として仰向けに寝てじっとしていました。自分の出番が始まる30分前になるとパンプアップを開始し、筋肉に張りを出させました。

紹介は以上になります!ポージングが難しい所はありますが、JBBFはフィジークを純粋にスポーツとしても楽しみたい方にとってはオススメです。ぜひJBBFに出場してみて下さい!!

 

FWJについてさらに詳しくご紹介!!

それでは最後に、私たっちーからFWJについてをご紹介させていただきます!!

FWJのロゴと出場したライターの写真

 

●カテゴリーについて

FWJはレベルが高いとお伝えしましたが、初心者向けのカテゴリーもあるので、ご安心ください。初出場の方から、フィジークで唯一プロも目指せる最上位のオープンカテゴリーに至るまで、出場数やレベルで細かく分類されているのが特徴です。以下の表で下にいくほどレベルが高いカテゴリーとイメージして頂けるとよいかと思います。
*出場者数は、私が参加したFWJ大会時の参考人数です。
(※)は、過去にオープン及びノービスクラスで6位以内に入賞されてない選手のみ対象。

FWJのカテゴリー表

 

●ステージの雰囲気

基本的にステージの背景はブラック。BGMは洋楽のロックだった記憶があります。実際に参加して感想としては、EXILEにいそうな方が多い印象が強く...BGMや出場者の見た目などを踏まえると「イケイケ」な雰囲気でした!←伝わりますか?(笑)

FWJのステージ写真

 

●ポージングの種類とポイント

APFと同様に、フロントポーズバックポーズの2種類のみです。

フロントポーズとバックポーズの写真

たった2種類のポージングで順位が決まるので、「どうすれば肩幅を大きく見せられるか」「背中を大きく広げられるか」「自分の弱点を目立たないようにできるか」というようなことを考えながらポージングの練習を日々することが大切だと思います。

 

●当日のスケジュール

私が出場した大会では以下のようなスケジュールでした。

FWJコンテストの1日のスケジュール

出場までの間は筋肉に張りを出すためにパンプアップを行います。張りを出すためには、食事も大事になるので糖質を2時間おきに摂っていました。

 

 

大会出場にあたって…気になる小ネタ!!

 ●日サロ&カラースプレー

当然ながらフィジークは採点競技です。ですので、肌を焼いているのにも意味があり、黒いほうが筋肉の割れ目がはっきり見えるようになるので焼くことをオススメします。

また、カラースプレーも同様です。カラダが絞れているように見えるため、使用することをオススメします!(もちろん必須ではありませんが...)

カラースプレーをした写真

カラースプレーをするとこんな感じになります

【注意】カラースプレーは各団体が公認しているお店でやる必要があります。大会の前日にサロンに行ってスプレーを塗ってもらう方が多いです。

 

 ●サーフパンツ

 続いては、フィジークの象徴でもサーフパンツについてです。

サイズは、ジャストサイズが理想的です。NGなのはぶかぶかすぎるパンツ。不格好なので注意しましょう!※JBBFは裾のところに余裕があるのが理想

カラーは、海が似合うというコンセプトに合わせて青などの爽やかな色がおすすめですが、自身のモチベーションが上がる!!方が大事なので、気に入った色でOKだと思います。

サイズ感・カラーが自分に合っているかなど確認するために、ネットではなく、ショップでしっかりと試着して買いましょう(大会の2~3週間前の身体が絞れてる状態での試着がベスト)。個人的には種類も豊富なムラサキスポーツがおすすめです!

 

●チューブ

ステージ本番前のパンプアップの際にはチューブが俄然役立ちます!

チューブの写真

 

●応援♡

もちろん、これがあると俄然テンションがUPします!!ので、ぜひご友人やご家族を誘って応援に来てもらいましょう!!観戦チケットはネットで前売り販売されています。

応援に来てくれた同僚の写真

同僚の栗山トレーナーも応援に来てくれました♡

 

いかがでしたか?フィジークに出場するイメージが少しは湧きましたでしょうか?この記事を参考に、大会に出る決断をしていただける方が少しでも増えたら嬉しいです!!

たっちー・けんけん・こーへーの3名も、またいつか大会にエントリーすると思うので、会場で私たちのことを見かけたら声をかけて下さい!笑 最後までご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m

 

~関連する記事~

ルーマニアンデッドリフトをおこなうための最低条件!! ~下半身の柔軟性を獲得~

こんにちは!ハピネスライターのたくにぃです。今回はデッドリフトの中でも【ルーマニアンデッドリフト】についての記事となっています。

デッドリフトといえば、一昔前は「アスリートやウェイトリフターのトレーニング」というイメージがありましたが、近年の筋トレブームですっかりポピュラーなトレーニングとなってきました。

その中でも、上体を床と並行近くまで倒していくルーマニアンデッドリフト(以降RDLと記載します)は、通常のデッドリフトよりも、お尻やもも裏、また背筋群への負荷を高めることができるため「ヒップアップ!」「背筋強化!」などを目的として、多くのトレーニー(トレーニング愛好家)たちが行っており、SNS上でもよく目にします。

ルーマニアンデッドリフトをおこなう写真

しかし、ポピュラーなトレーニングにはなったものの、そもそもRDLの動作習得は簡単ではないため、間違ったフォームでやってしまっている方も多いと感じています。インスタグラムで投稿されているトレーニーのフォームを見ると、ツッコミどころのある方が多いので、それをマネしてしまい間違えてしまう。というのも仕方ないことではありますが、トレーニーはトレーナー(専門的知識を持っている人)とは限りませんので、ご注意ください!

前置きが長くなりました。今回の記事では、そんなルーマニアンデッドリフトを行うための最低条件である【下半身の筋肉の柔軟性】について、またその下半身の柔軟性が不足していることがRDLの動作に及ぼす影響についてお伝えしていきたいと思います。

 

ルーマニアンデッドリフトを行うための最低条件について

まずはRDLの動作について確認していきましょう。

・直立姿勢でバーベルを持ち背筋を伸ばします。

・そこからお尻を後方に引きながら上体を倒していきます。

ルーマニアンデッドリフトの動作写真

上体が床と並行近くまで倒していけると理想です。通常のデッドリフトよりも膝関節の動きが少なく、股関節が主動となることが特徴となります。

主動となる股関節の動きは「股関節の屈曲(曲げる動作)」です。

股関節を屈曲させるためには、股関節を跨いで付着している下半身後面の筋肉【大臀筋(お尻)】【ハムストリングス(もも裏)】、そしてハムストリングスと繋がりのある【下腿三頭筋(ふくらはぎ)】に最低限の柔軟性があることが必須となります。

柔軟性が必要となる3つの筋肉の位置

この3つの筋肉の柔軟性が「RDLを行うための最低条件」となります。

 

下半身の硬さがルーマニアンデッドリフトに及ぼす影響とは?

過去の記事「ルーマニアンデッドリフトの基本!〜外してはいけない3つのポイント〜」でも紹介していますが、RDLを行う際のポイントは、

・胸を張る

・体幹を安定させる

・重心の位置

です。まだ読んでいない方は合わせてご覧ください。

しかし、上記で述べた下半身後面の筋肉たち(お尻・もも裏・ふくらはぎ)の柔軟性に問題があると、外してはいけない3つのポイントに問題が生じてしまいます。

大臀筋やハムストリングスの硬さによって、股関節の屈曲に制限がかかった状態でRDLを行おうとすると、その股関節の屈曲を補うために、背骨が丸まってしまいます。

このようなフォームでは、体幹を安定させることはできず、胸も張りづらくなってしまいます。

背中が丸まり、体幹が安定しない写真

それに加えて下腿三頭筋の硬さもあると、重心が後方に移行し、足裏全体で床を押せなくなってしまうため、強い力を発揮しづらくなってしまいます。

下腿三頭筋が硬いことで重心が後方に移動してしまう写真

ヒップアップや背筋強化のためにも「3つのポイント」は外せません。ですので、まずは「大臀筋」「ハムストリングス」「下腿三頭筋」の柔軟性というRDLを行うための最低条件をクリアする必要があるのです!

 

ルーマニアンデッドリフトの最低条件をクリアしているかチェック!

ということで、RDLを行うための最低条件をクリアしているか?ご自分の【下半身の筋肉の柔軟性】をチェックしてみましょう!

実施していただく動作は、Finger Floor Distance。カッコ良い名前ですが、前屈です(笑)。

前屈をおこなう写真

まずは全身の映る鏡の横にお立ちください。

1.足を揃えて直立します。

2.膝を伸ばしたまま、指先を足のつま先に向けて伸ばしていき、指先と床の距離をみていきます。※手のひらが床に着いてしまう方は、つま先タッチまでで止めてください。

👇

クリア条件は2つ!!
「指先がつま先にタッチできる」かつ「骨盤が70度以上前傾する」です。前屈チェックのOK写真

前屈チェックのNG写真

いかがでしたか?2つの条件をクリアすることはできましたでしょうか?

クリアした方は、そのままGO!!です。ただし、あくまで最低条件です。ルーマニアンデッドリフトの基本!!〜外してはいけない3つのポイント〜の記事を参考に、RDLを行って頂けたらと思います。

※クリアできた方も、ウォーミングアップとして行っていただくと、よりスムーズに動作を行うことができます。

 

下半身の筋肉の柔軟性を獲得!!するエクササイズのご紹介

一方で、クリアできなかった方は、RDLを正しく行うためにも、まずは最低限の下半身の筋肉の柔軟性を獲得することが必要となります。

ということで、ここからはそんな皆さまにお勧めの「下半身の筋肉の柔軟性を獲得!!するエクササイズ」を3つご紹介していきます。

 

①Active Stretch ハムストリングス1

1.仰向けになり片脚の太ももを抱える。仰向けで片脚の太ももを抱える写真

2.抱えた脚の膝を可能な範囲で伸ばしていく。抱えた脚の膝を可能な範囲で伸ばしていく写真

3.伸ばしたポジションで5秒キープ。

これを5回繰り返します。

<ポイント>
・股関節を90度に保つ。

・伸ばす際に太ももの前側に力を入れる(もも前に力を入れることで、もも裏の筋肉は緩みやすくなります)。

 

②4Point Hip Hinge

1.写真のように四つ這いの姿になる。スタートポジションの四つ這いの写真

2.背筋を伸ばしたまま、お尻を後方に引いていく。お尻を後方に引いていく写真

これを5回繰り返します。

<ポイント>
・ゆっくり行う

・背骨が丸まらないように行う

 

Active Stretch ハムストリングス2

1.写真のようにしゃがんでつま先を掴む。しゃがんでつま先を掴む写真

2.つま先を掴んだまま、お尻を上方に上げていく。お尻を上方に上げていく写真

この位置で5秒キープする。

<ポイント>
・息を吐きながら行う。

・伸ばす際に太ももの前側に力を入れる(もも前に力を入れることで、もも裏の筋肉は緩みやすくなります)

この3つのエクササイズが終了したら、もう一度Finger Floor Distance(前屈)にチャレンジしてみてください。1回での変化は少ないかもしれませんが、毎日継続をすることで、次第に変化を実感していただけると思います!

 

最後に

いかがでしたか?

下半身後面の筋肉達の柔軟性に問題があると、フォームが崩れてしまい、効かせたい筋肉へ刺激を入れることができなくなります。そうなると、ルーマニアンデッドリフトによるボディメイクの効果を得ることができなくなってしまいます。

ましてや腰を怪我してしまったら、非常にもったいないです、、、

まずは今の自分にルーマニアンデッドリフトを行う資格があるのか?!をチェックしていただき、もし【下半身の筋肉の柔軟性】に問題があるようでしたら、オススメのエクササイズを継続的に実施してみてください!

自動車を運転する際に免許が必要なのと同様に、トレーニングをする際にも「その動作を正しく行うための身体機能」という免許が必要です。

充実したトレーニングライフを送るためにも、必要な知識と技術をしっかりと身につけていきましょう!それではまた!

 

~関連する記事~

ベンチプレスで胸には効かず肩が痛くなってしまう…原因と改善方法

ハピネスライターのおしゅりです!ベンチプレス愛好家の皆さま、今年もよろしくお願いします!

今年も張り切ってベンチプレスを頑張ろう!と思いつつも「うまく胸に効かない」、逆に「ベンチプレスをすると肩が痛くなる...」という事に悩んでいる方もいるのでないでしょうか?

そこで今回の記事では、ベンチプレスで肩に痛みが出ないようにしつつ、胸にもしっかり効かせる方法をご紹介してまいります。

 

胸には効かず、肩が痛くなってしまう理由

早速ですが、以下の写真をご覧ください。

写真①は胸が張れており、バーが胸の真上にあるため、胸にしっかりと負荷がかかります(=胸に効いている状態)。

写真②は胸が張れておらず、重りの負荷が肩に逃げているため、肩に痛みが出てしまいます。

写真①のように胸を張ったフォームで行うと肩に痛みが出ず、胸に効かせることができます。

ただし、これだけを見ると「え?いつも胸を張ってベンチプレスをしているけど?」と思う方が多いと思います。実は、ベンチプレスを正確に行うために必要なことは胸を張るだけでは足りません!

では、胸を張る以外に何が必要なのか、次の項目でご紹介していきます。

 

適切なフォームに必要なこと

ベンチプレスで肩を痛めず、胸に効かせるためには、胸を張る以外にも肩甲骨を安定させることが必要です。

肩甲骨はベンチプレスをする際の「土台」となる部分であり、その「土台」が安定していないと胸ではなく肩に負荷がかかり、結果として肩を痛めてしまいます。

※ 肩甲骨がなぜ土台となるのか?は以下の記事からご覧ください。

そして、肩甲骨を安定させるためには、肩甲骨を内転&下制したポジションでキープすることが必要です。

・内転とは?→肩甲骨を内に寄せること

・下制とは?→肩甲骨を下に下げること

これができるとベンチプレスが格段に安定し、(肩ではなく)胸にしっかりと効き、肩も痛くなりません。

そして肩甲骨を内転・下制させるためには...

・胸椎の伸展(胸を張ること)

・僧帽筋下部、前鋸筋の活性化

が必要で、これらがしっかり機能すると肩甲骨が安定します。

 

パワーラック内で!! 短時間エクササイズ

では実際に、胸椎の伸展+僧帽筋下部、前鋸筋の活性化をするエクササイズをご紹介してまいります。ベンチプレスをやる前にパワーラックの中でできる!!というのがポイントです。

ジムに通っている方は何度も体験したことがあると思いますが、パワーラックはだいたい争奪戦になります(笑)そんなときに、パワーラック内で短時間でできるエクササイズは非常に便利なので、ぜひ実施してみてください。

 

エクササイズ① コブラ(インクラインベンチバージョン)

■目的:胸椎の伸展、僧帽筋下部の活性化

■実施方法:インクラインベンチにうつ伏せになり、腕を下に垂らした状態にします。
そこから肩甲骨を寄せながら、背骨を反るイメージで胸をインクラインベンチから離していきます。

<ポイント>
・指先を遠くへ伸ばしながら行う ←肩がすくみづらくなります。

・あごを引く ←胸椎を伸展しやすくなります。

肩甲骨の寄り感を感じたら、その位置で【5秒キープ】し、スタート姿勢に戻ります。
これを【5〜10回】繰り返しましょう。

 

エクササイズ② プッシュアップ

■目的:前鋸筋の活性化

■実施方法:ベンチプレスと同じ手幅にしてバーに手を当てます。その後、胸をバーに近づけていき、腕立てを行います。

〈ポイント〉
・肩を下げて行う ←前鋸筋を活性化することができます。
 👇脇あたりの筋肉を使っている感覚があれば、前鋸筋が使えています。

胸をバーにつけるまでおろし【5秒キープ】し、スタート位置に戻ります。

これを【10回】繰り返します。

 

まとめ

では最後に、今回の記事のまとめです。ベンチプレスを安全かつ効果的に行うためには…

1.肩甲骨を安定させることが必要

2.肩甲骨の安定には、肩甲骨を内転&下制ポジションでキープすることが重要。

3.内転&下制するためには、胸椎の伸展+僧帽筋下部、前鋸筋の活性化が必要。

4.活性化させるためのエクササイズは、パワーラックの中でできるコブラとプッシュアップがおススメ

という内容でした!最後までご覧頂きありがとうございました。

 

~関連する記事~

本年もよろしくお願いいたします ~今年の抱負~

皆様こんにちは!ハピネスライターのおしゅり・ななねぇ・たっちーです。

ご挨拶が遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます!(^^)!
本年もよろしくお願いいたします。

昨年の12月から始めて早1年。時間が経つのはあっという間ですね…。我々ハピネスライターは、皆様のライフスタイルがより豊かなものになるよう、今年もこれまで以上に!!カラダに対するお役立ち情報をたくさんお届けしてまいります!

ところで、皆さんは、2023年の目標は何か決めましたか?
1年の初めに目標を決めることで、その一年をどのように過ごしていくべきかが定まると思いますので、まだ決めていない!という方はぜひ考えてみてはいかがでしょうか?

ということで、、、
今回はライターのみんなにも「どんな1年にしたいか?」今年の抱負を聞いてみました!

 

おしゅり
2023年は...考えて行動する年!
昨年は、考えるばかりで行動まで移すことが少なかったので、今年は勇気を出して行動していきます!

 

たっちー
2023年は...スキンケアの年!
今年は、スキンケアを習慣化して美肌男子になりたいです!

 

ななねぇ
2023年は...美容の年!
歳を重ねるごとに自分磨きを頑張ります!

 

ほっしー
2023年は...本を読む年!
ここ数年本を読むことから離れていたので、1年を通して様々な分野の本を読みたいです!年末年始用に新しい本を5冊購入しました♪

 

たくにぃ
2023年は...バランスの年!
昨年は年末に体調を崩してしまったので、2023年は【トレーニング】【栄養】【休養】のバランスを見直して、体調を崩すことなく、よりエネルギッシュに駆け抜けていきます!

 

にっしー
2023年は...子育ての年!
育休に突入して二児のパパとして子育てを頑張ります。独身の皆さん、育児は産まれてから30日間が大事だそうですよ!そこで家事育児のレベルを上げれないと奥様が病むそうです。


こじろう
2023年は...考える年!
物事を深くまで考えて、本質を捉える力をもっとつけたいです!
写真は一休さんの考えるポーズです!(笑)


えりぽん
2023年は...ストレッチ&健康の年!
産後の痩せ具合で大会に出たい!と思っています!
頑張れ自分!笑


やね
2023年は...バランスの年!
インプット-アウトプット、挑戦-休息などのバランスを意識して過ごしていきたいと思います!


こーへー
2023年は...安全にトレーニングの年!!
ケガをせず安全第一でトレーニングが出来るよう、ボディメンテナンスをさぼらないようにします。


けんけん
2023年は...バルクアップの年
昨年は、絞りをテーマにしてほぼ一年中減量していたので、今年はバルクアップをテーマに増量を頑張ろうと思います!


さち
2023年は...チャレンジの年!
まずは去年から少しずつ練習している懸垂ができるようチャレンジします!
他にも色々なことに積極的にチャレンジしていきたいと思います!


はぎー
2023年は...ベンチプレスの年!
ベンチプレスの技術を向上させて、MAX90kgを目指します!


以上、ハピネスライター13名の目標でした!
今年の終わりに、どのくらい目標が達成できたか聞いてみるのも面白そうですね...笑

まぁ、冗談はさておき....!!

今年も様々な記事を公開してまいりますで、引き続きハピネスを宜しくお願いいたします!

パーソナルトレーニングジムとしてのあるべき姿を考える ~私たちの想い~

みなさん、こんにちはハピネス編集長のおしゅりこと「藤野」です。パーソナルトレーニングジム特集の最終回となる今回のテーマは「パーソナルトレーニングジムとしてのあるべき姿を考える」です。

コロナ禍以降、街には多くのパーソナルトレーニングジムが存在し、業界がいっそうと盛り上がっています。

一方で、そもそもパーソナルトレーニングとは何者なのか?の定義も定まらぬままに突き進んでいるのも残念ながら事実です。

業界が激動する今、私たちBodyBase、ひいてはパーソナルトレーニングジム業界はどうあるべきか?チーフトレーナーのほっしーこと「星野トレーナー」と、たくにぃこと「関トレーナー」のお二人に話しを聞きました。

今回の記事はハピネスの中でも一番真面目な内容かもしれません(笑)読者の皆さんに向けて!というよりかは、私たちパーソナルトレーニングジムBodyBaseとしての想い、いわば決意表明という側面が強く、内輪の話が多くなっている点、何卒ご了承ください。
※2025年6月更新・再掲載

藤野:さっそくですが、星野さん、関さん、本日はよろしくお願いします。まずは昔の話をお伺いさせてください。業界のリーディングカンパニーとも言えるライザップさんの1号店がオープンしたのが2012年と言われていますので、BodyBaseの創業はそれよりも前になります。当時のパーソナルトレーニングとはどんな感じだったのでしょうか?

 

星野:「パーソナルトレーニング」という言葉の認知は低かったですね。というよりか無かったですね。ある意味、フィットネスクラブの延長であり、お客さまにとっては「トレーニングのやり方を教えてもらえる場所」というくらいの感覚だったかもしれません。

 

関:「パーソナルトレーニング」という言葉が浸透したのは、やはりライザップさんが発した功績は大きいですよね。単に言葉が浸透しただけでなく「カラダを変えることができるサービス」という具体的なイメージが定着したのも大きいと思います。

 

藤野:世に強烈なインパクトを与えましたよね。そうなるとBodyBaseとしても「結果を出す」という点が問われたと思うのですが、その部分への対応はどうだったのでしょうか?


星野:正直、当時は結果への意識が弱かったかもしれません。もちろんトレーニング指導の勉強はしっかりしていましたし、入社から数年が経つとそれなりに経験も備わりました。ですので、正しいトレーニング指導、食事指導さえ提供できていれば良い、「結果は自ずと付いてくるもの」という意識過剰な面もあったかもしれません。

関:それはありますよね。適切で効果的な運動トレーニングに繋げるために、お客さまの現在の身体機能を評価し改善する仕組みをBodyBaseに取り入れた面は大きいと思いますし、出せる結果の幅は広がりました。ただ、それはあくまでも手段、武器の一つであって、お客さまが求める結果に直接的に結び付く訳ではないということです。

 

藤野:なるほど。でも、もう何年もBodyBaseに通われているお客さまも多くいるわけですから、自然と結果へと繋がったということではないのでしょうか?

 

星野:「自然と結果につながった」のか「たまたま結果につながった」のか、その紙一重なところをどう捉えるかですね。私は後者だと考えています。

「たまたまトレーニング指導がハマった」「たまたまお客さまが頑張ってくれた」というようなケースもあり、結果が出たお客さまの裏では「たまたま結果が出ずに離脱されたお客さまも多くいる」というこを反省すべきだと思っています。

 

藤野:たまたま。耳を伏せたくなる言葉ですね...では、この”たまたま”を必然に変えるにはどのように取り組めばよいのでしょうか?

 

関:たまたま結果が出ることは自分の中でもまだ多くあります。身体の根本から言うと、正直どんなトレーニングをしても何かしらのカラダの変化はでます。大事なことは、出た変化が自身が意図したこと、ひいてはお客さまが求めていることかどうかです。

例えば、Aというトレーニングアプローチに対して、出た変化は意図したことか?変化率はどうだったか?どうしてそうなったのか?等々を一つ一つ紐解くことを今でもおこなっています。トレーニングの原理原則に立ち返り、分からないことがあれば勉強する、周りのトレーナーに聞く、セミナーに参加してみるというような解決型アクションが重要で、その積み重ねにより意図した結果に近づいてくると考えています。

 

お客さまのストーリーを描くことの意味

藤野:「お客さまが求めていることかどうか?」という話がありましたが、この点はBodyBaseの全トレーナーが強く意識している点だと思います。ここに至るまではどのような経緯だったのでしょうか?

 

星野:2017年に策定しHPや店舗で公開した「ミッション」の中の一つ「結果の追求」に向けて、お客さまが理想とするカラダをトレーナーが「プロデュース」していきましょう!と社内で掲げました。ただ、その後も「結果」の達成具合が思うように改善されない。つまり”たまたまの結果”の域をまだ脱しきれていなかったという状態でした。

👉私たちの想い・私たちの誓い|BodyBase ボディベース

この課題を突き詰めていくと、前回のPART3の記事でもご紹介した「お客さまの真の目的」は何のか?を知ることに行き着く。お客さまから「ダイエットして●Kg痩せたい」と言われ、トレーナーがその言葉を鵜呑みにして「目的=ダイエット/目標 = ●Kg減」と単純に設定しまう。これだとダメな訳です。そもそも(素人である)お客さまが具体期な目標を設定できるわけがありませんから。

初来店の時点で「目的は何ですか?」と聞いても答えられないお客さまが大半です。。

ただ、トレーナーが傾聴することで「成りたい姿や、改善したいカラダの状態」の背景を明確にすることができます。そのうえで、トレーナーが最適で誠実な目標を設定・提案しなければならない。「山は山でも、どの山に登りたいのか」を明確にする。パーソナルトレーナーとしてあたりまえのことですが、この点が弱かったと反省しています。

 

ストーリー、戦略、アクションでの構成

藤野:どの山に登るか?というのは、社内で掲げている「目的の深掘り」⇒「最終目標の設定・提案」という点ですね。そこから一人ひとりのお客さまへの「Story:ストーリー」「Strategy:戦略」「Action:アクション」(以下、SSA)をしっかりと考え、実行する。という現在の社内プロジェクトの取り組みに繋がったのでしょうか?

星野:まさにそうですね。基本に立ち返りましょうということです。登る山が明確になるのですから、我々トレーナーはナビゲーターとなりゴールとなる山頂を一緒に目指す。目先に集中してもらうのはお客さまだけでよく、我々トレーナーはセッション指導の60分だけに集中するわけにはいきません。

山頂に至るまでの具体的なルートを【ストーリー】と位置づけて描く。

お客さまのカラダの状態はもちろん、内面的な部分をも考慮した【戦略】をストーリーに付加していく。

その一歩一歩を実際の60分のセッションで【アクション】としてプロットし実行していく。

この基本となる取り組みを「SSA」と名付け、社内的な取り組みとして立ち上げました。

SSAプロジェクトの全体構造

質の高いストーリーづくりこそ、指導におけるベースです。単に「これをやってください」「あれをやっておいてください」では物足りない。これとあれをやることで”何に繋がっていくのか”。セッション時間はもちろん、ジム外で取り組んでもらうことを含めて、ストーリーがあるからこそ伝えることができ、お客さまに取り組んでもらうことにも繋がってくるのです。

 

SSAの見える化

藤野:ここまで多くの歳月をかけて「SSAという考え方」を全トレーナーに浸透させてきたわけですが、今後はどのようなことがポイントになるのでしょうか?

関:一朝一夕ではいかないことが良くわかりました...(笑)しかし、BodyBaseのサービスの根幹でもあるSSAの追求に終わりはありません。

SSAを個々が頭の中で描くだけでは限界があります。

文字情報としてアウトプットしていくことで整理し、精度を高めていく必要があります。全てのお客さまのSSAをアウトプットするとなると莫大な時間を要しますし、競合他社さんからすれば「なんて時間効率が悪いことを…」と思われるかもしれません。

しかし、この労力は結果に導くためには避けては通れません。さらに言うと、個々のトレーナーの成長にも欠かせない要素だと考えています。

SSAとか、ストーリー、戦略というとなんだか難しく聞こえますが、根底にあるのはとにかく「お客さまのことを”深く深く”考え、その考えを見える化していきましょう」ということですね。

 

時にはベストよりもベターな選択

藤野:たしかにSSAの取り組みを開始してからは「一連の流れ」を深く考え、頭の中を整理できるようになったと感じています。トレーナーとしての知識や技術の向上はもちろん重要ですが、お客さまのモチベーション状態ということをより意識し始めたのもSSAの中の「戦略」という点が大きいかもしれません。

BodyBaseのミッションで掲げられている「お客さまの本気・継続していく気持ちを引き出す」という言葉がモチベーション面にも該当すると思いますが、実際には「気持ちが続かない...」「やる気はあるけど行動にうつせない...」というお客さまもいて、引き出し方の難しさも感じています。

 

関:やる気がない時でも「やりましょう!頑張りましょう!」。過去の自分を振り返ると、結果を出すための最短ルートにこだわりすぎて、このような押し付けの一方通行だったこともありました。

しかしそれではダメで、大事なのは【気持ちに寄り添う】こと。カラダだけじゃなく心にも寄り添う。自分が考えるベストを提供するというよりかは、今そのお客さまの中での【ベター】をどこに設定するかを考える。これが重要と考えています。

本気を引き出す時期を探る。ベースづくり。1年間の目標達成期間を設定したとして「1年間ずっと頑張りましょう!!」ではトレーナーとしては無策です。SSAになぞらえると、ストーリーの中での波のつくり方、マイルストーンとなる「セクション」をいかに構成できるかもポイントになってきます。

このセクション構成を含めて、一人ひとりに寄り添ったコミュニケーション、空間づくり、お客さまへのアンテナの張り方。これらによって「この期間は頑張りましょう!」というタイミングを見つける。いわば、その時々のベターを引き出すことができるのだと思います。

 

お客様さまの気持ちに寄り添うとは?

藤野:お客さまの気持ちに寄り添う。私たちが大事にしている言葉ですね。

星野:寄り添うって一般的な言葉かもしれませんが、私たちにとってはとても深い意味を有しています。関さんが言っていたことにも通じますが、寄り添うの基本は「その時々で見極める」こと。

「気持ちに寄り添う」と聞くと、何となく優しさ、思いやり、励ましなどの温かさをイメージしてしまいますが、それだけではありません。時には「押す」「引っ張る」「見放す」「戒める」...

「パーソナルトレーナーとは、コミュニケーション領域の高度専門職である」
私はこのように考えています。

お客さまには「トレーナーにやらされている」という感覚をもってほしくない。トレーナーとして根本に据えているのは「(たとえお客さまであれ)あなたのためにやっている」という点です。

あくまでも主役はお客さまであり、我々トレーナーはサポートをするのみ。それを念頭に置かなければならない。「私がやってあげます」というスタンスだと、この寄り添い方を間違えてしまい、お客さまのためにはなりません。たとえ結果が得られたとしても、それは一過性のものにしかすぎないと考えています。

 

パートナーとしての信頼関係。苦楽をともにする。

藤野:お客さまの寄り添い方を見極める。ある意味で戦略とも感じましたが、具体例はありますか?

 

星野:結婚式で「ウェディングドレスをキレイに着たい、カラダを引き締めたい」というお客さまがいました。挙式が数ヶ月後に迫る中でもなお先に進めず、間食のスィーツをやめられないという状態でした。

そこで私が放った言葉は「そのスィーツ、本当に必要ですか?」の一言です。
普段は温厚なキャラで通していますので(笑)、この一言にお客さまは凍りつきました。おそらく気分を害したでしょうし、その日のセッションは放心状態だったかもしれません。でも、そんなことではくじけないお客さまだと分かっていました。つまり「背中を押す」という戦略です。

案の定、次のセッションの時には感謝のお言葉を頂きましたし、結果にもなんとかたどり着くことができました。

 

関:パートナーとして、そこまで言える信頼関係が築けているか?戦略の前提として問われるのはそこだと思います。雨降って地固まるではありませんが、何もかもが予定通りにうまくいくことなんて少ない。トレーナーが自分ごととして捉え、苦楽をともにするからこそ、互いの信頼関係へと発展していくのだと思います。

藤野:そうなるとやはり、日々のセッションでお客さまの事をどこまで観察できるか?一挙手一投足を見逃さない!というような姿勢がトレーナーに必要になりますね。

星野:トレーナー自身がお客さまの何に興味をもてているか?自身でチャンネルを設定し、アンテナをはれているかどうか?トレーナーは運動動作だけを見ていればよいのではない。お客さまの性格、価値観、感性... お客さまに対して先入観をもたず、フラットな視点で見守り、見極めていくことが必要です。

 

共有から連携へ。集団・チームとしてのBodyBaseへ

藤野:BodyBaseは1店舗に複数名のトレーナーが勤務している。しかも、お客さま自身がトレーナーを自由に指名できるというシステムですから「自分はこのお客さまと信頼関係を築けるだろうか?」もっと簡単に言うと「自分は気に入ってもらえるだろか?別のトレーナーの方が合っているのでは?」というような事も気にしてしまうのですが...

 

星野:トレーナーあるあるかもですね(笑)。人と人の付き合いですから相性は当然あります。ただ、トレーナーそれぞれが違う個性を有している中、その時々でトレーナーを選べるというのは、お客さまにとっては大きなメリットになると考えています。

Aトレーナーが自身の個性を潰してまで、時にBトレーナーの全く違うキャラクターになってみる必要はなく、Aトレーナーが自身の個性の範疇でお客さまに合わせた対応をすればよいのです。私の場合は「話のテンポ」「声のトーン」「相づちの打ち方」。この3つの使い分けを基本としていますね。

藤野:とても参考になります。複数のトレーナーがお客さまを担当するためには、トレーナー間の【情報共有】は欠かせません。共有のポイントはどこにあると考えていますか?

 

関:いかにお客さまをイメージした状態でセッションに入れるかが重要です。その点では、過去のように単に「カルテを見ておいて」に留まるような共有は減ったかと思います。一方でまだまだ課題が多いのも事実で、今後はSSAになぞらえた「先々を見越した共有」が必要になってきます。

先ほど話した「SSAを文字情報としてアウトプットする」という取り組みによっても、トレーナー間の共有の質は格段に向上していくと目論んでいます。

ただ、勘違いしてはいけないのは「共有はあたりまえ」ということです。いくら共有をしっかりしたとしても、それはあくまでも「引き継ぎ」のようなものです。そうなると、そもそもトレーナーを固定してしまえば共有など必要ありません。

集団・チームとしてのBodyBaseが真に見据えるべきは共有の先にある【連携】です。

お客さまには、その時々の気分でトレーナーを変えていただきつつも、トレーナー側は右と左からしっかりとお客さまを観る。そして、互いのトレーナーの観点を合致させて次のアクション、ひいては戦略、ストーリーへと活かしていく。このトレーナー間の連携により120%の効果をうみだす。

たとえ店舗が違ってお客さまを直接指導することができなくても、SSAのアウトプットさえあれば、互いに意見を交わすことができます。毎週のように社内オンラインで実施している「症例検討会」は、まさにそのような場です。

これらの連携こそが競合他社との違いでありBodyBaseの強み。と位置付けています。

 

星野:会社なのであたりまえですが、現実的にはトレーナーはセッションに1日の多くの時間を費やさなくてはならない。SSAの質を高めつつも同時に効率化も目指す必要がある。その意味では、藤野さんが取り組んでいる「SSAのシステム化」の効果は大きいですね。

 

藤野:クラウド型の業務改善システム「Kintone」により、SSAの情報をしっかり管理することができれば、共有、さらには連携へと発展させていくことができる!と確信しています。SSAとして必要となる情報もクリアになりましたので、さらにアプリを強化してまいります!

 

結果の先に見据えること。FOR THE HAPPINESS OF YOUR LIFEへの想い

藤野:ここまで「結果を出す」という点を中心に話をお聞きしました。一方でBodyBaseが掲げている「FOR THE HAPPINESS OF YOUR LIFE」という言葉は、結果とは少し違った印象を受けるのですが...

 

星野:「身体が変わることで人生が変わる。トレーニングには人生を変える力がある」ということです。

筋トレが大好きになりますよ!という意味ではなく、理想とする身体を手に入れた”その先に訪れるであろう人生のより良い変化”を指しています。

分かりやすく例をだすと、理想の身体になったことで、自信がもてるようになり恋人ができた。なんてこともそうでしょうし、歳を重ねて家族から「そのお腹じゃ一緒に歩きたくない!」なんて言われたけど、トレーニング通じて身体が変わるとアクティブな気持ちが芽生え、今では週末は家族そろって仲良く出かけるようになった。そんなことも人生がより良くなったことの一例だと思います。

藤野:実際、色んな「●●●●になりました!」という有り難いお言葉をお客さまから頂き、とても嬉しくなります。トレーナー冥利に尽きます。

 

星野:我々トレーナーは、お客さまのHAPPINESSに残念ながら直接的には関与することはできません。あくまでも「願う」ものです。ただ、結果のその先をしっかりと見据えることで、間接的には必ずや関与することができると考えています。

 

藤野:結果のその先を見据える。それが短期型パーソナルジムとの違い、もしくはBodyBaseと同じような他の継続型パーソナルジムとの差別化になるのでしょうか?
※短期型パーソナルジム:月●回 ✕ ●ヶ月=●円というようなトレーニング期間を定めて通うジム
 継続型パーソナルジム:期間は特に定めず、都合に合わせて通うことができるジム

 

関:短期型パーソナルジムとの違いで言うと、そもそもの提供する結果の違いだと思います。短期ジムを否定するつもりは全くなく、限られた期間で一定の結果を確実に出す。それはそれで凄いことであり、結果に対する執念は我々も見習うべきだと思います。では我々は、そことは違う何で勝負するか?ということだと思います。

 

星野:そうですね。「結果のその先を見据える」ということの土台は、その結果を一過性のものしてはならないということです。打ち出し方の違いはあれど、多くの継続型パーソナルジムが目指していることだと思います。差別化どうこう以上に、その土俵で確実に勝負できる力をつけなくてはならないということです。

 

藤野:まずは結果にたどりく着くための実力をつける。さらにはその先を目指せる実力もつけるということでしょうか?そうなると個だけでなく、会社としての取り組みも重要になりますね。

 

関:それぞれのパーソナルトレーニングジムで何かしらの想いがあると思いますが、私たちの理念はミッションに込められています。仮にフリーランスの業務委託トレーナーでも単純にセッションをこなしてもらうことはできる。ただし、このような理念に基づいて行動をしてもらうことまでは難しい。BodyBaseのトレーナーは全員が正社員であるという意義はここにあり、実践しなくては社員である意味を成さないと考えています。

 

星野:掲げているミッションはBodyBaseトレーナーとしての「行動指針」でもあります。だからこそ、これを会社としてトレーナーにどう紐解き、深掘りしていくかに尽きます。まだまだこれから、必要となる力は多いですが、そこに真摯に取り組みたいと思います。トレーナーはそこに全力でついて来てほしい!と思っています。

トレーナー視点でのミッションの紐解き

BodyBaseとして目指す未来

藤野:はい…社員として頑張ります!! お二方、ありがとうございました。最後の質問になります。スバリ!!BodyBase、会社としてこの先の未来を教えてください!

 

星野:パーソナルトレーニングジムとして頂点を目指すという考え方もあるかもしれませんが、BodyBaseが目指したいのは、パーソナルトレーニングという領域を越えたところです。

「FOR THE HAPPINESS OF YOUR LIFE」という考えのもとで、カラダに対するあらゆるニーズにお応えするサービスの提供、QOL(Quality of life)にも通ずる部分がありますが、トレーニングはもちろん、心身の健康をテーマに横へと派生した「サードプレイス」のような場がつくれたらと考えています。極論かもしれませんが「パーソナルトレーニングジム」という冠言葉もいつかは外してよいと思っています。

 

関:そうですね。我々パーソナルトレーニング業界が提供できるサービスの可能性は無限であり、私もパーソナルトレーナーという枠を越えたサービスを提供できる集団を目指したいと思っています。

2024年に締結した千葉大学医学部附属病院との「連携協定」もその取り組みの一つです。病院に隣接する「いのはなテラス店」として長く取り組んできたことが、ようやく形になりました。大学病院という高度な医療分野との連携がもたらす効果はとても大きく、我々のサービスをさらに発展させるチャンスがあると考えています。

【リンク】連携協定に関するプレスリリース

 

このWEBマガジン「ハピネス」も1年間で多くの皆さんにご覧いただけました。定期的に開催しているアウトドアトレーニング「BodyBase Fitness Camp」も全てパーソナルトレーニングという枠を越えた領域へのチャレンジと位置づけています。これらの取り組みを個人で目指すには限界がある。組織としての結集・知恵があるからこそ継続することができる。今後も種まきを続け、みんなで大事に育てていきたいですね。

星野:もちろん、会社ですのでビジネスとして大きいところを目指す、発展させていくことは欠かせません。そのためにも、今後はブランドとしてのBodyBaseを創り上げていくことが必要であり、社員みんなでアイデアを絞り出し、そこに向かっていけるとよいなと思っています。

 

藤野:未来を築きあげていく過程で、BodyBaseのブランドがどうできあがっていくか?とても楽しみですし、私もそのブランディングの一助となれるように頑張ります!

お二方、改めまして本日はありがとうございました。そして、内輪の話にお付き合いを頂きました読者の皆さま!! ご精読、本当にありがとうございましたm(_ _)m

パーソナルトレーナーの仕事の裏側をお伝えします!

こんにちは!こじろうです!今回でパーソナルトレーニングジム特集3回目となります。今までのPART1&2では、以下のことをご紹介してきました。

●PART1
パーソナルトレーニングジムに入会を考えている方に向けて、そもそもパーソナルトレーニングジムとはどんなジムなのか?

●PART2
実際のトレーニングや食事指導の内容について

本題である今回は…タイトルの通り「パーソナルトレーナーの仕事の裏側」をご紹介していきます!パーソナルトレーナーは普段どんなことを考えて、何をしているんでしょうか?まさか、鳥のささみ&ブロッコリーのことばっかり考えている。なんて思ってませんよね?(笑)

お客さまの目的を達成するために、トレーナーがやることは実はたくさんあります!(トレーニング指導だけではないのです)

今回の記事では、理想の身体に近づくためのヒントも散りばめられているので、パーソナルトレーニングジムにまだ通ったことが無い人や、自己流でがんばっているけどなかなか結果がでない人、また、これからパーソナルトレーナーになろう!としている皆さんもぜひご覧ください。

それでは、私こじろうの勤めているBodyBaseを例にパーソナルトレーナーの裏の顔を覗いてみましょう!👀

トレーナーの1日はまず店舗のオープン作業から始まります。メールをチェックしたり、清掃したり、ロッカー準備したり・・・オープン作業が終わったら、営業開始までに当日予約が入っているセッションの準備をします。

この準備というのは、トレーニングプランの作成はもちろん、その日のお客様に「聞きたいこと・伝えたいことの整理」も含まれています。これらの情報はタブレットの中の【カルテ】に全て記載されております👇

もう少し詳細にカルテの情報をご紹介すると、、、

・お客様のプランである「目的・目標」

・パーソナル面である「お客さまの内面的部分(性格、価値観、感性)の特徴」

・当日のトレーニングメニュー

・前回セッションの記録

・食事(栄養)への取り組み内容

等々が書かれています。これらの情報を全て組み合わせて当日のトレーニングメニューを作成していきます。

 

トレーニングメニューを考えるにあたって

当日のトレーニングメニューを考えるにあたって重要となるのは、お客さまの「現在地と、そこに至るまでの道のり」です。つまり、どのぐらい目標達成に近づいているか、その過程はどうだったか?というような点です。

 

👤Aさんの場合(来店2ヶ月目、ボディメイク)

目標を達成するには、質・量ともにハードにトレーニングをしたい。ただし、身体機能の評価をした結果、身体が硬くて正しいフォーム(=実践しているトレーニングの”効果を最大限に高められる”姿勢)でトレーニングができない可能性がありました。そのため、最初の1ヶ月目はしっかりと柔軟性を獲得しながら、トレーニングは簡単な種目から実施しました。

その結果、来店2ヶ月目となる今は、消費量をアップさせるために強度が高いトレーニングができる身体を目指せるまでに移行することができました。

このような考え方は食事(栄養)指導においても同様です。炭水化物よりも脂質(炭水化物と比較してカロリーが倍)の量が気になるので、お米を減らすより、揚げ物を減らすことから始めよう。ただ、Aさんは揚げ物が好きで週6回も食べている。いきなり週1回にするのはストレスが大きすぎるので、まずは週3回に減らすところから。そこをクリアした2ヶ月目は、週1〜2回に減らすことにチャレンジ(提案)して正しい食生活をより意識づける。というようなプランです。

また、運動にしろ、食事にしろ、お客さまの性格面を考慮することも重要です。「とことんストイックにやりたい」という方には負荷の高いトレーニングを積極的に実施する。逆に「キツいのはあまり好きじゃない」という方には、いきなり負荷をかけずに一歩ずつゆっくりクリアしてもらう。このように、お客さまの内面的な部分に寄り添った取り組み方を提案します。

もちろんストイックに取り組んだ方が早く結果はでます。しかし、それよりも重要なことがあります。それは【継続して運動と食事を取り組むこと】です。

そのためには、目の前にいるお客様にとって適切なプランを立てるように日々意識する。これだけの情報をまとめるとなると、1セッション(=60分)に対して、数時間の準備を要することもあるので、時間が足りない場合は前日などの空き時間を使うことも少なくありません。

 

セッションでのスタンス

トレーニングメニューの組み立てが終わると、いよいよセッションです。事前に立てたメニューを基にトレーニングを進めていくのですが、ここでもただメニュー通りにするわけではありません。

トレーニングが始まる前には、体調のチェックをします。「今日の体調はどうですか?」という質問に対して、例えば「仕事が忙しくて疲れている」「たくさん歩いて腰が痛い」などの話があれば、トレーナーは「今日は負荷が軽めのトレーニング種目に変更しよう」だったり「最初に腰の張りを和らげるメニューを追加しよう」などを考えています。

体調に問題が無くメニュー通りに進んでいた場合でも、お客さまから身体や食事に対して質問があった場合は、途中からでもメニューを変更したり、トレーニングを一度ストップして食事の提案をしたりします。トレーニングメニューを正確に実施することは大切ですが、お客さまのその日その時に合わせた対応ができるように準備しておくことも、我々パーソナルトレーナーの役割だと考えています。

セッション終了後は、お客様に提供したトレーニングメニューやお客さまの状況を振り返り、課題を洗い出して次回に備えます。また、他の担当トレーナー、場合によっては他店舗のトレーナーとも連携・相談し、あらゆる視点から改善策を模索していくことも多々あります。

適切なトレーニングは「机上のプラン+セッション」、さらにはお客様とのコミュニケーションを通じて、ようやく出来上がっていくのです。

 

お客さまのストーリーを考え、ともに歩むこと

他にも適切なプランを作成するために大事なことがあります。お客さまの声にしっかりと耳を傾け、お客さまの「真の目的」を知ることです。

ダイエットを例にしてPART1の記事でもお話をしましたが、目的=ダイエットと設定することは少ないのです。ダイエットと一言にいっても単に痩せたい(体重を落としたい)という単純な理由だけにはとどまらないからです。

・ボディラインをきれいに見せたい。
・シェイプアップをしたい(女性であれば例えば、太ももの引き締め)
・引き締めつつ筋肉をつけたい(男性であれば例えば、胸の筋肉の肥大)

etc...

ダイエットとは目的を達成する手段にしか過ぎず、実際には

「若い頃に着ていたズボンをもう一度履きたい!」
「Tシャツを着た時に男らしいと思われる体型になりたい!」

といったような、真の目的が隠れているケースが多いのです。これは、お客さま自身も気づいていないケースが多く、我々パーソナルトレーナーと日々コミュニケーションをとる中でお客さま自身が本当になりたい姿は何か?に気づくことがあります。

あたりまえのことかもしれませんが、この「真の目的」をしっかりと見据えることで、ゴールまでの道のり、つまりはお客さまの未来予想図となる一連の「ストーリーをしっかり描く」ことができるのです。

先ほどまでは「現在地となるセッション」までの話にフォーカスして書きましたが、この未来に至るまでのストーリーをしっかりと描き「パートナーとして”とともに歩む”」ことができるトレーナーこそ、優れたパーソナルトレーナーであると考えています。

お客さまの様々な状況を踏まえ、このストーリーも常々変化させていかなければならない。そこがとても難しいのですが...^^;

いかがでしょうか?意外とトレーナーも色んなこと考えていると思いませんか?笑
「パーソナルトレーナーの仕事=カラダを使うこと」と思われがちですが、実は「頭を使っている時間の方が圧倒的に多い」のです。

 

知識と技術の習得

パーソナルトレーナーとしての仕事はそれ以外にもたくさんあります。店舗の運営業務はもちろん、勉強をしていたり、自主的にトレーニングをしたり...

トレーナー自身がトレーニングをする理由とは何でしょうか?「お客様に指導をする以上、説得力のある身体を作るため」。もちろんそれもありますが「自分の身体で試すことによって、そのリアルな体験をお客様に還元できるから」という理由もあります。ある種、自分を使った人体実験のようなものです(笑)が、この経験は教科書から得る知識よりも、断然目の前のお客様に役立つ情報となるのです。

また、フィットネス業界では知識をはじめとする様々な情報が常に新しくなります。長年正しいと思っていたことがある時に突然くつがえる。というようなことも珍しくありません。情報をアップデートすることこそ、お客さまのプランづくりや運動、食事指導の原点となるので、知識や技術の習得も欠かさずにおこなっています。

 

まとめ

今回ご紹介したようなパーソナルトレーナーの仕事の根底には、世のトレーナーそれぞれが考える「行動指針」のようなものがあるかと思います。

パーソナルジム(会社)、トレーナーによって考え方の違いはあれど、
共通することは、
👉いくらトレーナーだけが頑張っても【お客さま自身の継続的な実行がなければ結果はでない】という点です。自分を変えるのはお客さま自身でしか成しえず、トレーナーができるのことはサポートだけなのです。

だからこそ【お客さまの気持ちに寄り添う】【お客さまの本気・継続していく気持ちを引き出す】ということがトレーナーの仕事としてとても大切であり、大きなウエイトを占めると考えています。

以上「パーソナルトレーナーの仕事の裏側」のご紹介でした。参考になる点はありましたでしょうか?この記事をきっかけに、少しでもパーソナルトレーニングに興味を持っていただけたら幸いです(興味を持った方はその勢いで近くのパーソナルジムを探しちゃいましょう!🔍)

皆さんにより良いトレーニングライフが訪れますように!ご精読ありがとうございました。

 

👇パーソナルトレーニングジム特集①

👇パーソナルトレーニングジム特集②

👇パーソナルトレーニングジム特集④

パーソナルジムでのトレーニング指導を知ろう!

皆さん、こんにちは!パーソナルトレーニング特集の2回目の記事です!! 前回の「パーソナルトレーニングジムとは?まずは基本を知ろう!」は、ご覧いただきましたでしょうか?

パーソナルトレーニングジムに入会を考えている方に向けて、そもそもパーソナルトレーニングジムとはどんなジムなのか?以下のような点についてご紹介しました。

・お客さまの目的・目標の達成に向けてトレーナーが最善のサポートをする

・想像しているよりも通いやすい

・短期集中型や中長期継続型のジムがある

・入会後の目標達成までの流れ 等々

そして今回の記事では、皆さんがもっとも気になっているであろう「パーソナルトレーニングジム入会後には、どんなトレーニングをするのか?」という点について、私たちBodyBaseを例にしつつお話をしてまいります。では早速!!

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~パーソナルトレーニングジム特集~
●PART1!! パーソナルトレーニングジムとは? まずは基本知ろう!
●PART2!! 今回の記事  パーソナルジムでのトレーニング指導を知ろう!
●PART3!! パーソナルトレーナーの仕事の裏側をお伝えします!
●PART4!! パーソナルトレーニングジムとしてのあるべき姿を考える ~私たちの想い~

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カウンセリングと目標設定&プラン

入会前には「カウンセリング」を行います。カウンセリングでは、お客さまの目的(例えば、理想とする体型)や、達成したい期間、運動や食事の現状、過去の運動経験、身体に関する不安(腰や肩の痛み)、現在のライフスタイルetc..のお話しを聞きつつ、体組成(体重、体脂肪率、BMI、筋肉量 等)の測定結果とも照らし合わせながら「目的に対して運動や食事にどのように取り組んでいったらよいか」など、入会後の取り組みについて「大まかな方向性」をご説明します。また、料金や予約方法などのサービス面のご説明もおこないます。

カウンセリングを受けたらといって入会が必須という訳でもありませんし、カウンセリングは無料で受けられるジムが多いので、気軽に予約(相談)してみる。また、気になるジムにいくつか足を運んでみることをおすすめします。

ご入会後は、カウンセリングでお聞きした情報や体組成測定の結果をもとに、
①具体的な目標を設定し、

目標達成に向けたトレーニングプランや食事(栄養)への取り組み

を作成&話し合っていきます。前回の記事でもふれましたが、①や②の精度を高めるためにも、カウンセリングの場でトレーナーに「自身のなりたい姿」や「改善したい身体の状態」をしっかりと伝えることが重要となります。

【補足 BodyBaseの場合】ご入会後は約10項目に及ぶ「身体機能評価」をおこなうことで、身体の現状をチェック(動きの適切な評価)をします。これによりプラン、ひいてはトレーニングの精度を高めていきます。

どんなトレーニングをするの?~BIG3を知ろう~

では、本題のトレーニングについてご紹介していきます。目的の違い(ボディメイク、健康増進、腰痛・肩コリの改善 等々)こそあれど、多くのジムが「BIG3」をメインにしたトレーニング指導が行われています。

BIG3?何のこと?ですよね。BIG3とは「デッドリフト」「スクワット」「ベンチプレス」の3種目の総称です。

BIG3は「フリーウエイト(=軌道が確保されていないトレーニング)」となるので、自らで動きをコントロールする必要があります。これにより、マシンを使用したトレーニングと比較して、より多くの筋肉を使うことができ、代謝や内分泌系(ホルモン関係)などに良い影響を与え、筋肉量upや筋力向上も効率・効果的に行えます。

もう少し簡単に。例えば、ボディメイクにおいては、他の種目に比べて全身満遍なく鍛えることができるため、消費カロリーが多いのが特徴です。

車で例えるなら、燃費の悪い走り方をしているようなものです。急ブレーキや急発進をすると車に負担がかかり、その分ガソリンを使うのと同じように、全身の筋肉に負荷をかけるような運動をした方が、より沢山のエネルギーを使うので、痩せやすく・引き締まりやすくなる!というわけなのです。

実際に各種目でどの筋肉が使われるのかを簡単にご紹介します。

①デッドリフト
【使う筋肉】 →臀筋(お尻)・ハムストリングス(もも裏)・僧帽筋中部・下部(背中)

②スクワット
【使う筋肉】→臀筋(お尻)・大腿四頭筋(もも前)・ハムストリングス(もも裏)

③ベンチプレス
【使う筋肉】→大胸筋(胸)・三角筋前部(肩の前側)・上腕三頭筋(二の腕)

 3種目のやり方は別の記事で詳しくご紹介しておりますので、下記のURLからご覧いただけると幸いです。
【デッドリフトのやり方(基本編)】
👉ルーマニアンデッドリフトの基本!! ~外してはいけない3つのポイント~

【スクワットのやり方(基本編)】
👉スクワットマスターへの道 ~スクワットの理解を深めよう編~

【ベンチプレスのやり方(基本編)】
👉そんなに簡単じゃないぞ!! まずはベンチプレスの理解から

 

パーソナルトレーニングジムに通う意義

カウンセリング ⇒ 目標設定&プラン ⇒ BIG3によるトレーニング。ここまでの話だけでは、極論ですが「プランを作成してさえもらえば、あとは24時間ジムでトレーニング(BIG3)をすればOKじゃん!!」となってしまい、パーソナルトレーニングジムに通う意義を見出すには不十分かと思います。

(わざわざ)「パーソナル」で「トレーニング」をする意義として、重要なことを2つご紹介していきます。

 

1.正しいフォームを習得すること

トレーニングの目的が何であれ、共通して言えることは正しいフォームで運動を行うことが重要。という点です。

「採点競技をやっているじゃないんだから、フォームなんてどうでもいい!」と思った方もいるかもしれませんが、正しいフォームというのは、
【✕】見た目的にフォームが美しいということではなく、

【◯】実践しているトレーニングの”効果を最大限に高められる”フォーム(姿勢)である
ということです。

ぱっと見た感じで「綺麗なフォームで出来ている方」はいても、「正しいフォームでできている方はとても少ない」のです。これはパーソナルトレーナーだからこそ分かるのです。ではここで、実際にBodyBaseに通われているお客さまを例をご紹介したいと思います。

【お客様のデータ】
・20代女性・細身の体型

・目的:昔から太いままの太ももを引き締めること(お腹や腕周りなど、太もも以外の部位は既に引き締まっている)

BodyBaseに通う前から太ももを引き締めるために、YouTubeなどを見て自宅でスクワットなどをしていたそうです。スクワットのフォームは以下のようなフォームです。

皆さんは、このスクワットのフォームを見て何か感じることはありますか?
綺麗なフォームじゃないかな?、え?何が悪いの?このように感じる方がほとんどだと思います。

しかし、パーソナルトレーナーの目線から見た時には、以下の3つの問題点があります。

★問題点① 目線が正面を向き過ぎていること

★問題点② 膝が内側に入ってしまうこと

★問題点③ 腰が反り過ぎていること

この3つの問題点があることにより、本来は下半身を引き締めるはずのスクワットの効果が最大限に活かされておらず、結果として”太ももが引き締まらない”状態になっていました。つまり「スクワットを無駄に頑張っていた」とも言える悲しい結果です...

もう一度繰り返します。正しいフォームというのは、見た目的にフォームが綺麗ということではなく、実践しているトレーニングの効果を最大限に高められるフォーム(姿勢)です。

この正しいフォームを引き出す・習得していただくために、パーソナルトレーナーは介在しているのです。そして、その具体方法が以下となります。

 

2.根本の原因を改善する

正しいフォームを習得するためには「なぜそうなってしまっているのか?」この根本となる原因を改善することが重要となります。

先程のスクワットを例にご説明すると…

①目線が正面を向き過ぎている
⇒目線を下げるように矯正をしていけばよいので、比較的簡単に改善します。

②膝が内側に入ってしまうこと
⇒太ももの筋肉が硬いせいで膝が内側に入っていました。よって太ももの筋肉を柔らかくするエクササイズを取り入れていきます。

③腰が反り過ぎていること
⇒腰が反る原因はいくつかありますが、今回のお客さまの場合は”腹筋が弱い”ことが原因で腰を反っていました。

結果、太ももを引き締めるためには👉腰の反りを改善する必要がある。👉その手段として、腹筋を強化する。つまり「太ももが目的なのに、なぜ腰?腹筋?」というような非常に難解?な取り組みに至るのです。

このように、スクワットでなぜ問題が起こっているのか、その原因を見つけることは専門家であるパーソナルトレーナーにしか出来ないことです。このように、目標の達成に向けて最善となる道を歩めることこそ、パーソナルトレーニングジムに通う意義だと考えています。

もちろんそのために!どのようなご要望やお悩みにも対応できるよう、世のパーソナルトレーナー達は日々知識・技術の向上を図っているのです。

 

食事(栄養)の考え方&どんなことをするの?

続いては、食事(栄養)指導、まずは「考え方」についてご紹介していきます。
基本的に、

・3食バランスよく食べる

・無理のない範囲で制限する

・ジムを卒状した後もでも続けられる正しい食習慣の獲得

我々BodyBaseですと、上記のような考え方に基づいた指導を行っています。

ただし、栄養指導に関する考え方はジムによって様々ですので、HPでのリサーチに加え、カウンセリングの際にもしっかりと確認するようにしましょう。

従来はわりと簡単に取り組みやすい「糖質制限」が主流でしたが、最近は無理なくバランスの良い食事制限を基本にしているジムが多いように感じます。

理由としては、無理な食事制限(糖質制限など)をしてしまうと、本来は体にとって必要な栄養素が足りない状態となる。また、体調不良や女性であれば月経障害などを起こすリスクなどもあるからです。

仮に、無理な食事制限によって獲得したカラダだとした場合、
「その身体をキープするために、その食事を一生続けることができますか?」

という点にいきつきます。やはり”一生”は厳しいですよね…そのため、特に「継続型のジム」の場合は、ジムを卒業した後でも続けている「正しい食習慣」を獲得してもらうことが必要(=お客さま自身も学んでいただくことが必要)であると考えています。

 

続いて、具体的な取り組み方法をいくつかご紹介していまいります。

食事アンケート
食事内容のヒアリングと合わせてアンケートを実施します。

お客さまの食事のスタイルをより詳細に把握することで「ライフスタイル」に合わせた食事の指導が可能になります。

例えば、
・苦手な食べ物を踏まえた食事指導

・外食が多い方に対しての食事指導

・お料理をする方(例.奥さま)への伝達を踏まえた食事指導

・忘年会シーズン(食べざるを得ない時期)などを踏まえた食事指導

このように、お客様の現況を把握したのち、トレーナーと一緒に最適な食事の取り組みを決めていきます。

 

●食事内容の定期的な振り返り

当然ですが食事はトレーナーが横に付いておりませんので、振り返り、つまり決めた食事内容の取り組みがしっかりと出来ているか?のチェックがとても重要となります。

チェックというと「ちょっとでもお菓子とか食べていたら怒られそう…」など、ネガティブなイメージを想像されると思いますが、そんなことはありません!(笑)

お客さまの意見にしっかりと耳を傾け、その方にとっての最善のアドバイスを行います!!!私が担当したお客さまとのやりとりをご紹介します。

【お客さまのデータ】
・KKさん・40代女性

・数値:体重64.8kg・体脂肪率35.4% ※メタボ体型

・目的:運動は好きではないがボディメイクのためにジムに通っている

・指導:食べ物は、揚げ物・甘いもの・お肉が好きだが、基本的には食べないように指導している

ーーーーー

●KKさん
「今週は仕事が忙しくて、夜家に帰ってきたらストレスで揚げ物と甘いもの食べちゃいました…」

●パーソナルトレーナー
「そうだったんですね。仕事でストレスがあるとどうしても食べたくなりますよね。ちなみに、食べてしまったのはいつですか?」

●KKさん
「前回ジムに来た日の翌日です…」

●パーソナルトレーナー
「そうなんですね。それ以外の日も、揚げ物と甘いものは食べてしまった日はありますか?」

●KKさん
「実はその翌日も仕事のストレスで、少しお菓子を食べてしまいました…」

●パーソナルトレーナー
「お話を聞いたところ、2日食べてしまいましたが、逆に言うと1ヶ月あるうちのまだ2回しか食べていないということになります。

もちろん、揚げ物と甘いものを食べてしまった事実は変わりませんが、ダイエットは1日で出来た出来ないと、落ち込むよりも1ヶ月を通して、制限出来た日を多くすることが大切です!なので、まだまだ挽回できる策はありますので、そんなにネガティブにならなくて大丈夫ですよ(^^)/」
ーーーーー

このように、お客様の話をしっかりと聞き、その方にとってベストなご提案をするのがパーソナルトレーナーの役割だと考えています。

 

次回の予告

いかがでしたでしょうか。今回の記事では、入会後のトレーニングと食事の取り組みについてご紹介しました。

皆さんが想像している以上に??お客さまのことを考えて指導をしているのです。この点をもう少しご理解いただくために!! 次回の記事では、セッション以外の時間でパーソナルトレーナーはどんな仕事をしているのか?「パーソナルトレーナーの仕事の裏側をお伝えします!」と題してお話ししてまいります。

ぜひお楽しみに!

 

👇パーソナルトレーニングジム特集①

👇パーソナルトレーニングジム特集③

👇パーソナルトレーニングジム特集④

パーソナルトレーニングジムとは? まずは基本知ろう!

皆さん、こんにちは!ハピネス編集長のおしゅりです。

パーソナルトレーニングジム「BodyBase」のトレーナー陣がライターとなり、2021年12月からスタートしたこのWEBマガジン「ハピネス 」、早いのもので1年がたちました。この1年、多くの皆さまにご覧いただきましたことに感謝申し上げますm(_ _)m

読者の皆さまのカラダづくりや健康を応援すべく、様々な情報をお届けしてまいりましたが、意外にも?!私たちの本業である「パーソナルトレーニング」については、あまり触れてきませんでした。

そこで今回はハピネス1周年企画!!として、、、
全4回に渡って「パーソナルトレーニング」をテーマに特集してまいります!!

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~パーソナルトレーニングジム特集~
●PART1!! 今回の記事 パーソナルトレーニングジムとは?まずは基本を知ろう!
●PART2!! パーソナルジムでのトレーニング指導を知ろう!
●PART3!! パーソナルトレーナーの仕事の裏側をお伝えします!

●PART4!! パーソナルトレーニングジムとしてのあるべき姿を考える ~私たちの想い~

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・そもそもパーソナルトレーニングジムってなんなの?

・どんな人が通っているの?

・トレーニングって何をするの?食事(栄養)指導は?

・パーソナルトレーナーってどんな仕事?

などなど、私たち「BodyBase」を例にしつつ、パーソナルトレーニングジムの全てをご紹介してまいります。我々BodyBaseを例にした記載が多いので宣伝チックな感じになってしまいますが、、、多くのパーソナルトレーニングジムにあてはまる内容を書いてまいります!!

それではお待たせ致しました。初回のテーマである「パーソナルトレーニングジムとは?基本を知ろう」です!

 

パーソナルトレーニングジムとは?

言葉の通りですが「パーソナル(個人)」に特化して様々なトレーニングや栄養の指導を提供するジムのことです。トレーナーがお客さまとマンツーマンとなり、目的・目標に向けて、最善となるトレーニングを行います。

この”最善”という言葉がキーワードです。

お客さまの体組成的な身体の状態はもちろんのこと、動きのクセだったり、得手不得手、さらには性格や価値観、感性などの内面的な部分も見極めていき、結果の達成に向けて二人三脚となり進めていきます。

トレーニングや栄養コントロールは続けていくことで成果につながります。あたり前ですね。でも、これが難しい...という点は皆さんも想像できると思います。だからこそ私たちパーソナルトレーナーは「お客さまの続ける!という気持ちを引き出す」ために、日々試行錯誤してトレーニングを進めていくのです。やみくもに筋トレだけをガンガン指導する!のがパーソナルトレーナーではない。という点をご理解いただければ幸いですm(_ _)m

 

パーソナルトレーニング = ダイエット??

「パーソナルトレーニング = ダイエット」をイメージする方が多いかと思います。しかし、トレーニングの目的は多種多様です。

例えば、ダイエットと一言にいっても単に痩せたい(体重を落としたい)という単純な理由だけにはとどまりません。

・ボディラインをきれいに見せたい。

・シェイプアップをしたい(女性であれば例えば、太ももの引き締め)

・引き締めつつ筋肉をつけたい(男性であれば例えば、胸の筋肉の肥大)

etc...

単に「◯kg 痩せたいです」という理由でパーソナルジムに通うことはおすすめできません。

例えば、美容室では「●●●●な感じにしてください」と美容師さんに伝えますよね。それと同じです。単に体重を落とすだけであれば、ご自身で食事(栄養)や有酸素運動にしっかり取り組むことだけでも実現可能です。せっかくパーソナルジムに通い、(比較的)高額な料金を支払うのですから、プロであるトレーナーに「自身のなりたい姿」をしっかりと伝えることが重要です。

つまり、ダイエットではなく「ボディメイク(カラダをつくる)」という気持ちでトレーニングに取り組んでいくことをおすすめします。パーソナルトレーナーはその想いにしっかりと答えてくれるはずです👍

 

ボディメイクだけ?? パーソナルトレーニングでできること。

「(ダイエット改め)ボディメイク」のイメージがまだまだ強いパーソナルジム、皆さんもジムのCMやHPでよく見る「Before / After」の例をイメージすることが多いかと思います。

しかし、できることはそれだけではありません。カラダをつくる(筋トレをする)という過程において、実は様々な効果を獲得することが可能なのです。その原理原則をお伝えするのはここでは割愛しますが、例えばボディメイクに取り組む過程の中で「腰痛が改善された」「姿勢がキレイになった」というようなケースも多々あります。

BodyBaseのお客さま例にすると、ご来店のざっくりとした主目的は以下のような比率となっています。

【BodyBaseにおけるご来店の主目的(2022年)】

・ボディメイク:44%

・健康維持・増進 :30%

・身体の不調(腰痛・肩コリ)や姿勢の改善 12%

・スポーツパフォーマンスの向上:12%

ボディメイク以外を目的とする方も多いと思いませんか?特にコロナ禍以降は健康に対する意識の高まりもあり、多様な目的でのご来店が増えているように感じています。

もちろんパーソナルジムによりこの比率は異なると思いますので、ジム選びにおいては、HPなどをしっかりと読み込み「ご自身の目的」⇔「パーソナルジムの特徴(提供サービス)」を照らし合わせてください。

 

運動経験は必要なの?年齢は?

「トレーニング経験がないですが大丈夫ですか?」「昔から運動が苦手でついていけるか心配です…」「年齢的にトレーニングについていけるか自信がない」というお悩みをよく聞きます。

しかし、そこは安心してもらって大丈夫です!! 運動が得意!若いからトレーニングなんてお手の物!という方よりも、運動経験が無い、お年を召しているお客さまの方がトレーナーの腕の見せどころ!であり、皆さんの体力や筋力など様々な要素・状態を加味して、トレーニングプログラムを構成していくからです。

実際のところ運動経験がない(もしくは数十年ぶり)という方も多く、年代も10代~70代に至るまで幅広い年齢層の方が通われていると思います。

【BodyBaseにおけるお客さまの年齢(2022年)】

・~20代:12%

・30代 :26%

・40代 :27%

・50代 :22%

・60代~:13%

パーソナルトレーニングジムはまだ敷居が高い?かもしれませんが、必要なことは「一歩踏み出す勇気!」です。運動経験や年齢面など気にすることなく、勇気を出してパーソナルトレーナーに相談してみましょう👍



パーソナルジムのサービス形態 ~短期型? or 継続型?とその料金相場~

続いては、パーソナルジムの代表的な2つのサービス形態と料金についてお話します。

①短期型 = 短期集中的に結果を目指すパーソナルトレーニングジム

②継続型 =(中)長期的に結果を目指すパーソナルトレーニングジム

主にはこの2つに分かりれます。どちらもメリット、デメリットがありますので以下の内容も参考にして、ご自身にあったサービスをご検討ください。

 

短期集中型のパーソナルトレーニングジムの特徴

代表的な例として「◯ヶ月で結果を出す!」というサービス形態です。短期集中というの名の通り、、、

・週2回=月8回 ✕ ◯ヶ月

というようなコースで構成で、一般的には「2ヶ月 全16回」が多いように感じます。限られた期間の中で一定の目標を達成するというのが特徴ですので、なにはともかく「結果を手に入れたい!!」という方におすすめです。

また「(期間が定まっているからこそ)意志が多少は弱くても通える」「モチベーションが継続する」というようなメリットも多分にあります。

短期間ですので、それなりにトレーニングの強度が高く、食事管理もしっかりされているケースが多いです。よって、この期間は”徹底的に取り組む”ことが結果を得るための前提となるという点を頭に入れてください。そうすればBefore/Afterの写真で見るような理想的なボディを手にいれることも夢ではないと思います。

一方で、長年にわたって染み付いた「(悪しき?)習慣」を数ヶ月で変える。というのは、なかなか至難の業です。ですので、トレーニング期間終了後は、いかにその状態を維持させていくか?がポイントになります。この点、意志の継続や日常の過ごし方が多分に影響してきます。

でないと「結局は◯ヶ月で元にもどった(リバンウンドした)」というような悲しい結果に陥ってしまいます。最近はコース期間の終了後もメンテンスをおこなっているジムもありますので、確認してみると良いと思います。

 

継続型のパーソナルトレーニングジムの特徴

期間は設定しない、もしくはご要望や目的を踏まえて柔軟に設定していくパターンです。パーソナルジム=短期集中型が以前の主流でしたが、最近はこの継続型のジムも多くなっています。我々BodyBaseもこちらのタイプとなります。

同じパーソナルトレーニングでも短期型とは異なる点も多く、自身のペースで結果を目指していける。期間的な融通があることで、より自分にあったフレキシブルなプログラムを組んでもらえるというような点がメリットとしてあげられます。

また、冒頭で記載した「ボディメイク以外の目的」についても、身体の根本から改善・強化を図っていくことが多く、ある程度の時間を有します。この点は継続型だからこそ提供できるサービスとも言えます。

これを読むと「だったら継続型の方がいいかも」となるかもしれませんが、継続型にもそれなりのハードル(デメリット)があります。

短期型と比べるとトレーナーによる「(半)強制的な管理が弱い」傾向にありますので、まずは継続して通うこと。あたり前かと思うかもしれませんが、天候が悪い、忙しさや疲れがあるetc...こうなると「今日は行かなくてもいいかな…」と妥協してしまうものです。

また、パーソナルジム以外での取り組み、食事もそうですし、トレーナーから課せられたご自宅での運動(つまり宿題)も、期間的な強制力が弱いとサボってしまうかもしれません。

つまり、パーソナルトレーナーに依存しているだけではダメで、ご自身の強い意志がより重要になる!!ということです。

継続型の多くのジムは、長い来店期間を通じて「運動や栄養の正しい知識」を身につけていただき、(リバウンドを防ぐためにも)ジムを卒業しても「お客さまが自立できる状態」を目指していると思います。

ですので、お客さま自身が強い意志をもって「能動的」に取り組むことが重要なのです。もちろん、トレーナーも、そんな気持ちを引き出すためのサポートをしています!

短期型と継続型のおおまかな違い、ご理解をいただけましたでしょうか?違いはあれど「パーソナルジムに入会さえすればOK!!」ではない!!ということは忘れないでくださいね(あたりまえですね!!)。

 

パーソナルトレーニングジムの料金相場は?

続いては料金相場についてのお話です。

【短期型】
後に紹介する「継続型」と比較するとやや高い傾向にあり、
・2ヶ月 全16回だと20万円前後
が相場でしょうか。1回単価に換算して10,000円を基準に考えてみるとよいかもしれません。なお、結果が出なかった場合などの「返金制度」を取り入れているジムも多いですので、この点の適用ルールもご入会前に確認しておくとよいかと思います。

【継続型】
短期型に比べると1回単価は安い傾向にあり、
・6,000円~8,000円/回(60分)
の価格帯が多いように感じます。料金コースは回数券や月額制など、ジムによって様々なので事前にHPで確認してみてください。

さて、この料金を皆さんはどう考えますか?高い!!と思う方も多いかと思います。トレーナーの質や店舗設備、システム、立地などを元に料金が設定されている。この点はもちろんですが、単にセッション時間だけの料金というわけではなく、セッション時間外も皆さんの(ジム内外での)トレーニングプログラムについて、しっかりと考えている。時には複数のトレーナーで議論している。このような点もご理解をいただけると幸いですm(_ _)m ※この点は第3弾の記事でも触れてまいります。

 

入会から目標達成をするまでの流れ&次回の予告

それでは最後に、入会から目標達成するまでの流れをご紹介していきます。ジムによりやり方は異なる点がありますが、基本的な流れとしては以下のようになります。

①(初回)カウンセリング

②トレーニング&栄養(食事)指導

③効果測定 ⇒ 振り返り&リ・プラン

④目標達成

 

 初回カウンセリングで目標や期間などについて話し合い、ご入会後は②と③を繰り返し行うという流れです。このように、トレーニング&食事指導 ⇔効果測定を繰り返し行うことにより、現在の取り組みを軌道修正しつつ、目標の達成を目指しくという訳です(それぞれの具体的な取り組みについては、次回の記事でご紹介させて頂きます)。

 

いかがでしたでしょうか。パーソナルトレーニングジムは、目的やトレーニング経験の有無、年齢にかかわらず、どのような方でも通える!ということをご理解いただけたかと思います。

ということで次回は!!
入会したらどんなトレーニングをするのか、どのように食事の指導をされるのかなど、細かな部分まで具体的にご紹介をしてまいります!

パーソナルトレーニングジムに通おうかなぁ~と考えている方は、ぜひ次回もご覧ください!最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

👇パーソナルトレーニングジム特集②

👇パーソナルトレーニングジム特集③

👇パーソナルトレーニングジム特集④

スクワットで膝の痛みが出る理由とは?ニードミナントスクワットを回避せよ!!

皆さま、こんにちは! やねです! スクワットは部活での筋トレやボディメイクでは定番のエクササイズですよね。自分のやり方でも何となくできてしまうからこそ「スクワットをやっていて膝が痛くなった」ということを耳にするものです。

また、「スクワットをやると膝が痛くなるから違う種目で代用している」という方も少なくないのではないでしょうか。

今回はスクワットを行っているときに出る"膝の痛みや違和感"について考えていき、痛みが出る理由やそれを改善するためのエクササイズをご紹介していきたいと思います!

スクワットをおこなう写真

 

スクワットで膝に痛みが出る理由

スクワットで膝に痛みが出る身体の動かし方には何種類かのパターンが存在します。その中でも「膝が過剰に前に出てスクワットを行っている」場合が多いように感じています。スクワットで膝が出ている写真

このようなスクワットを「ニードミナントスクワット」と言い、膝が他の関節よりも優勢的に動いている状態のことを意味しています。
※ニー…膝 ドミナント…優勢的、支配的という意味を持っています。

他の記事でもお伝えしていますが痛みが出る理由は、その箇所に問題があることもございますが、それだけではなく痛みが出ている関節の”上と下にある関節に問題”があることもしばしばです(このことを joint by joint理論 と言います)。

下の写真を例にすると、ニードミナントスクワットの場合は、★で示している膝の上にある関節=股関節がほとんど動いていないことが見てわかると思います。

適切なスクワットとの比較写真

これでは膝周辺の筋肉や靭帯などに過剰な負担がかかり、痛みが出てしまうのは火を見るより明らかですよね。

 

膝の痛みなくスクワットをするには

では、痛みなくスクワットをするにはどうすればよいのでしょうか。それは、股関節もしっかりと動かしてスクワットを行うことです!言葉にすると単純なのですが、実際に行うのは難しいんですよね…

それもそのはずです。ニードミナントスクワットになってしまう要因は大きく分けると3つあり、これらの要因は様々な要素によって引き起こされているからです。

これらの要因を一つひとつ確認していきましょう✅

 

【要因①】股関節の可動域低下

動かない関節を無理やり動かそうとした時、他の関節がその動きを補い、行為を達成しようとする代償運動というものが生まれます。

お尻の筋肉などが硬くなっていると股関節の可動域が低下し、しゃがむという行為(スクワット)が制限されます。

そのまま無理に動かすと膝が股関節の動きを補うことにより、ニードミナントスクワットになってしまうのです。

 

【要因②】重心コントロール

スクワットという運動はバランスを取りながら行わなければなりません。つまり重心をコントロールしながら動く必要があるのです。

どういうことかと言うと、
写真左、重心のコントロールができているスクワットは、しゃがんだ際に後ろに移動した【重心】を【上半身の重み】を利用してバランスを取っています。

一方で、写真右のスクワットでは上半身によって重心とのバランスが相殺できていないので、後ろ重心となり転んでしまいます。
転倒を避けるようにしゃがもうとすると、写真下のように膝を優勢的に動かし、ニードミナントスクワットになってしまうのです。スクワットにおける重心コントロールの説明写真

現代の日常生活では、身体の感覚や運動機能は衰えやすい傾向にあります。すると、重心をコントロールする能力が低下し、適切なスクワットができなくなってしまうのです。

 

【要因③】正しい動き方の理解

「正しいスクワットのやり方」を理解していない(もしくは間違えて覚えている)だけでもニードミナントスクワットになってしまうことがございます。

特に適切なボトムポジション(しゃがんだ位置)を理解していることが大切です。ボトムポジションとは、しゃがんだ際の最終地点(ゴール)です。

適切なボトムポジションの写真

何事においてもゴールを設定することにより、そこに至るまでの過程で、どのような行動をすればよいのかがわかってくると思います。

これは動作でも同じことが言え、ボトムポジション(最終地点)を理解することにより、そこに至るまでの動作(過程)は自然と適切なものが生み出され、正しい身体の動かし方でスクワットを行うことが可能になるのです。

 

膝の痛み改善エクササイズ

それでは、先程お伝えした要因に対処すべく4つのエクササイズをご紹介いたします。

エクササイズの冒頭で【主な対象】を記載していますが、該当しない場合も間接的に効果があることもございますので、よかったら実施してみてください!

 

お尻ストレッチ

【主な対象】
お尻の筋肉などを伸ばし股関節の可動域を拡げていくため、要因①の方は特にオススメのエクササイズです。要因②に対しても効果がございます。

〈やり方〉
・四つ這いの姿勢になり、4の字になるよう片方の足を反対側の膝の前に置く。

・その後、もう一方の脚を伸ばす。お尻ストレッチのやり方の写真

・姿勢をキープしたまま“心地よい伸び”を感じるところまでお尻を引いていき、その状態を20秒維持する。お尻ストレッチのやり方の写真

これを2~3セット行いましょう!

 

足裏マッサージボール

【主な対象】
このエクササイズでは、スクワットの際の重心コントロールに関わる足裏の感覚を良くすることや、筋肉をほぐす効果がございますので要因②・①にオススメです。

〈用意するもの〉
マッサージボール、ラクロスボール、テニスボールなどボールの写真

〈やり方〉
足裏の上あたりを左右に、内側・外側を上下に、ボールをいったりきたり...足裏でのボールの転がし方の写真

これを、30秒を2~3セットおこないましょう。

 

前屈エクササイズ

【主な対象】
前屈運動はバランスを取りながら行う必要があるため要因②に対してオススメのエクササイズです。

〈やり方〉
・両足をつけてまっすぐ立つ。

・お尻を引きながら、つま先をめがけて前屈を行う。前屈エクササイズの写真

・前屈を5回繰り返す。

・上記を基本のやり方として以下の【Ver2 & Ver.3】も行いましょう。
(足の台に適当な物がない場合は、タオルを重ねたり、雑誌などを使ってみてください!)前屈エクササイズの写真

〈注意点〉
手がつま先につかない場合、無理やりつま先を触ろうとしないでください。無理に動かすことで、背骨が過度に丸まることがあります。前屈エクササイズのNG写真

大事なことは、つま先に手が触れることではなく、お尻を引きながら(=重心を移動させながら)前屈運動を行うことです!

 

チェアスクワット

【主な対象】
ボトムポジションの理解を目的としているため、要因③や②に対してオススメのエクササイズです。

〈用意するもの〉
イス

〈やり方〉チェアスクワットのやり方の写真

〈回数・セット数〉
10回を2~3セットおこないましょう。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

スクワットで膝に痛みが出るのには理由があり、それに対処することによって痛みなくスクワットを行うことができるようになります。

やれる種目・やれない種目に分けるのではなく、「あれもやれるけど今はこれをやる」などの方がボディメイクやモチベーションに対しても良い効果があると思われます。

皆さまもご存じのように、ボディメイクは継続が大事ですのでこの記事がその一助になりましたら幸いです!

最後までご覧いただきありがとうございました!!

 

~関連する記事~

スクワットで腰が痛くなる方は必見!! 体幹の使い方を向上させよ!!

みなさん、こんにちは!ハピネスライターのたくにぃです!今回の記事は「スクワットで腰が痛くなる」方に向けた内容のPart2でございます。

以前の記事【スクワットで腰が痛くなる方必見!上半身の動きに問題あり!】では、上半身に問題があると、スクワットの際に腰が痛くなる可能性が高まる。ということお伝えしましたが、今回はスクワットでの腰の痛みの原因として【体幹部】そのものに問題があるケースについてお伝えしていきます。

パーソナルトレーナーという仕事をしていると、トレーニングを始めたばかりの方だけでなく、トレーニー(トレーニング愛好家)からも、「スクワットをやると腰が痛くなるのですが、、、」というお悩みをよくいただきます。

スクワット中に腰痛になる原因は、「腹筋の筋肉量が少ないから?」や「腹筋が弱いから?」と思っている方も多いのですが、実はそうではないことのほうが多いのです。

ただし、「あ、わたし猫背です・・・」という方は、まずは前回の記事👇からチェックをお願いします!

スクワットをする写真

 

スクワット中になぜ腰が痛くなるのか?

今回はスクワット動作時の体幹部の機能に焦点を当ててお話ししていきます。過去の「カラダ極める!!」のカテゴリーの中では何度かお伝えしておりますが、腰椎(腰骨のエリア)は生理的に前弯しております。

そこからバーベルを担いでスクワット動作を行うと、その重さに耐えるために、腰椎はさらに前弯方向に働きやすくなります。

腰椎が前弯する写真

その前弯していく動きに対して、腰骨や腰の筋肉をメインとして支え続けてしまうと、過剰な負荷がかかります。これにより一時的な、または慢性的な腰の痛みに繋がりやすくなってしまいます。

いくら腹筋がバキバキなトレーニーでも、腰で重さを受け止め続けるような動作をしていては、その力は発揮されずづらくなります。ましてやそのフォームのまま重さを上げていってしまったら、、、想像がつくと思います。

 

腰の痛みなくスクワットをするためには?

まず必要となることは2つです。まずは前回の記事でもお話しした【①上半身(胸椎や肩甲骨)のポジションが正常】であること、そして本日のテーマであるスクワットの際に必要な②体幹部の機能を正常に働かせる】ことです。

そのスクワットの際に必要な体幹部の機能、それは、、、
・腹圧を高めて、
・体幹部を安定させ、
・腰の反りを最小限に抑える。
ということです。

腹圧を高め、体幹部が安定することで、腰の負担が軽減し、背中や下半身の筋肉が働きやすくなります。そうなることで、腰に痛みが出ることなくスクワットを行うことが可能となります。

また重心も安定して、より強い力で地面を押すことができるので、高重量を挙げたいトレーニーも習得必須です。

「腹圧(腹腔内圧)」「体幹部の安定性」の詳細については、こちらの記事でご確認ください。
👉腹腔内圧とは?~腹腔内圧と呼吸、そして効果的なカラダづくりの関係性~
👉体幹部の安定性がBIG3に必要不可欠な理由とは

 

スクワットの際に体幹部を安定させる!!おすすめのエクササイズ

痛みの原因、痛みなくスクワットをするための方法、ご理解頂けたでしょうか?ということで!ここからは、スクワット前におすすめの「体幹部にフォーカスした一連のウォーミングアップ」を4つご紹介してまいります。

腹圧を高め、体幹部を安定させた状態で、股関節を動かす
これを段階的に行なっていきます。

 

3month position Single Leg

いきなり立位で腹圧の感覚を意識することは難しいです。まずは感覚のわかりやすい仰向けの姿勢で腹圧を高め、体幹部の安定性をさせた状態で股関節を動かすところから始めていきます。

<やり方>
1. 仰向けになる
2. 股関節と膝を90度位に曲げる3month position Single Legのスタートポジション

3. 腰を床に押し付け、隙間ができないようにする
4. 3の状態を維持したまま、股関節を動かし片方の足を下げる3month position Single Legの動作

この上げ下げを左右交互に10回行いましょう。

<ポイント>
・脚を下げていく際に、腰が反らない
・脚を下げていく際に、もう一方の脚がつられて下がらない

 

マウンテンクライマー

次に、仰向けよりも腰の反りやすい環境で体幹部の安定性をさせ、股関節を動かしていきます。

<やり方>
1. 手は肩の真下、足裏は床に対して垂直になるようにする
2. 頭~踵までを一直線にして、身体を維持するマウンテンクライマーの初期ポジション

3. 2の状態をキープしたまま、左右交互に脚を引き上げるマウンテンクライマーの動作

これを左右交互に30回行いましょう。

<ポイント>
・脚の動きにつられて、腰が反ったり、丸まったりしない

 

スクワットwith ダウル

ここからは、実際のスクワットの中で腹圧を高めた動作を習得していきます。

<やり方>
1. 写真のようにダウル(棒)を背骨に当てて、直立する(腰の隙間をなくす)スクワットwith ダウルの初期ポジション

2. 太ももと、床が並行になるまでゆっくりしゃがんでいく
3. スタート姿勢へ”ゆっくり”戻るスクワットwith ダウルの動作写真

これを5回ほど行いましょう。

<ポイント>
・しゃがむにつれて、ダウル(棒)と腰の間の隙間が広がらない(指が入らない程度に収める)

・足裏全体に体重を乗せて動作を行う

 

バックスクワット/リロード

最後に、負荷をかけた中で腹圧を高めたスクワットが行えるようにします。
まずは自分が”10回ギリギリできる重さの半分くらい”にセットしましょう(余裕であれば上げてもOKです)。

<やり方>
1. セーフティバーを”しゃがんだ時のバーベルの高さ”のところにセットする
2. バーベルを担いで直立する(スクワット with ダウルのイメージで)バックスクワット/リロードの初期ポジション

3. 鼻から息を吸い、腹圧を高めてからゆっくりしゃがんでいき、一度セーフティバーの上にバーベルを乗せる
4. 一呼吸置いて、再度鼻から息を吸って腹圧を高めてから直立まで戻るしゃがんで、直立に戻る写真

これを5回ほど行いましょう。

👉「あれ、上がらない、、、」という方は、「腹圧が抜けている状態」ということです。

<ポイント>
・セーフティバーに乗せた際に、フォームを保ったままにする(背中が丸まらない)
・足裏全体に体重を乗せて、しっかり床を押して上がる

 

最後に

安全に!長期的に!トレーニングライフを送るためには、痛みなくトレーニングを行うことが必須条件となります。

以前、バックスクワットを160kgで実施している男性に、④のバックスクワット/リロードを試しに実施してもらったところ、60kgもできませんでした。

本人的には「!?」となっていましたが、自力で腹圧を高めることが全くできない状態でした。その方は、腰痛持ちのため、トレーニング用ベルトを腰にキツキツに巻いて、腰を過剰に反る動作でスクワットを行っていました。

皆さんはそのような状態でスクワットを行なっておりませんか!?
重りをつけて鍛える前に、鍛えるために必要な知識と技術を獲得し、快適なトレーニングライフを送りましょう!

それではまた!!

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